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《Exa Innovation Studio》

国境や文化を超越することで、
人々が世界で活躍できる

Exa Innovation Studio(EIS:アイズ)
マネージングディレクター.    信原 威
https://www.eisnetwork.co

 アメリカを中心に湧き起こる〝イノベーション〟。ライフスタイルの変化や技術革新から生まれる事業機会を把握し、取り組むべき領域を見極め、仮説やリサーチを重ねて事業プランを練る。この事業モデルを、「コンサル」+「実行」という2本の太い幹をベースにいかに成長させられるか。顧客に寄り添いながら〝イノベーション〟を育てていく───これが比類なきアイズの強みとなる。「新技術やトレンドを追うだけの絵に描いた餅では意味がありません。エクゼキューションを見据えた実現可能なプラン。それを〝実行〟することが重要なのです」と信原さんは語る。

 2本の太い幹からは、すでにいくつもの事業が花開く。例えば、サンタモニカにあるインキュベーターのサイエンス社と組む事業育成ファンド「EステューディオLLC」では、顧客が定めた提供価値に基づく事業アイデアを創出し、その実現性を検証した上で事業立ち上げ、拡大へと取り組んでいる。映画撮影のスタジオが、監督や照明、俳優などを選別して大作を作り上げるのと同じように、アイズ自らがプロデューサーとなり適切な人材を採用し、新会社を立ち上げる。自社スタートアップの「SHIKOHIN(嗜好品)」では、天然素材を使ったペインリリーフ・クリームや温泉のコンセプトを取り入れた入浴剤など、日本で培われた叡智を科学的に証明しつつ、北米市場への積極的なアプローチが続けられている。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごし、将来は世界を舞台に面白いことをしたいと思うようになった。大学卒業後は総合商社でグローバルビジネスの魅力に触れ、その後コンサルティング会社のディレクターとして論理的な考え方や幅広い人的ネットワークを得た。そこに信原さんの幼なじみと、彼がフランスで出会ったビジネスパートナーが加わり、以前から漠然と考えてきた「イノベーション」と「世界を舞台にした面白いこと」がリンクし、3人で動き始めた。

 創業して10年。アメリカでビジネスを立ち上げ、リスクを取りながらも様々なビジネスに関わってきた。創業前にジェトロの企業支援プログラムを利用してシカゴにオフィスを構えた際には、仕事に結びつかず4ヶ月で日本へ帰国した苦い経験もある。こうしたことも含め、全てが信原さんを形作る重要な要素となっている。商社マン、コンサル、そして事業家として培ったこの経験や方法論を、米国市場に挑む日系企業のために役立てたい。こうした想いから「アイズ・カスタマー・ディスカバリー(ECD)」のプログラムが生まれた。

 現在、ECDがフォーカスするのはEC事業の領域。「消費者から直接ニーズを掴む方法」、「競合との差別化」、「EC特有の指標を盛り込んだ事業計画の作り方」、「プランを実現させるための人材開発とチーム組成法」、そして「データに基づくパフォーマンスマーケティングの運営方法」など事業実現化に向けた一連の流れが学べるプログラムを、アクティブ・ラーニング形式で提供する。日々の業務にECDメンバーが伴走し、プログラム修了後の実践フェーズでは受講企業のビジネスプランを策定しつつ、最終的には各自でプロジェクトが進められる体制作りを目指していく。

 「今後ますますクロスボーダー化が進み、世界が日本のモノを求めるEコマースの流れが加速するでしょう。ロサンゼルス、パリ、東京の3都市に拠点を持つアイズでは、最先端のライフスタイルを感じながら、共感力、分析力、実行力を磨き、ジェネレーションZ、X、α世代の視線の先にあるものを分析しています。我々の掲げる『国境や文化を超越することで、人々が世界で活躍できる、次世代に繋がるビジネスを創造します』というミッション───この実現に向けて、ワクワクするようなイノベーションのために我々は全力で走り続けています」と信原さんは話を締め括った。

 

《企業概況ニュース3月号 vol.265 掲載》

 

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