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Absolute Translations, LLc 椎奈 カークブライド さん

細かいニュアンスを伝えたい通訳・翻訳が私の『天職』
Absolute Translations, LLc 椎奈 カークブライド さん

Absolute Translations, LLc
日英通訳・翻訳者 椎奈 カークブライド さん

通訳業に触れたのは、中国語を学びに留学した北京オリンピックの場だった。日本から取材に訪れた記者のために、アスリートや国際オリンピック委員会(IOC)の言葉を日・英・中国語に変えて伝えた。アメリカに帰国後は、通訳・翻訳家として成功するために大学院で学び、オハイオ州にあるホンダR&Dに就職。工場や技術・製造の現場での同時通訳や会議通訳者として実務経験を積んできた。
アメリカ人の父親と日本人の母親の元に生まれ、バイリンガルが武器になると強く意識することもなかった。
しかし土曜日の日本語補習校、そして毎夏3ヶ月の日本での体験留学がなければ、この道には進んでいなかったかもしれないという。「バイリンガルとして育ててもらい、両方の文化を理解できるユニークな立場にいたので、通訳・翻訳家になるために生まれたと言えるぐらい『天職』だと感じています」。
現在は、アブソルート・トランスレーションズという会社を立ち上げ、日・英の言葉の溝を埋めるために奔走する。話し手の内容や背景を理解せず、表面だけの直訳になってしまう翻訳・通訳者も多い。椎奈さんは、この細かいニュアンスの部分もしっかりと理解し、スムーズな意思疎通が図れるように努める。
「ポリシーは、自分が勉強しても理解できない世界のお仕事は、お引き受けしないということです。言葉は生き物だと思います。真意が伝わらないばかりに、せっかくの話の魅力が半減してしまうと悲しいですよね」と話してくれた。

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