Home > Flash News > 早期に売上500万函達成を目指す。
サッポロUSAインク 葛原 義人 社長

専門誌「2 0 1 6 BEER HANDBOOK」によれば、サッポロUSAでは、2015年341万5千ケース(1ケース=2・25ガロン<12オンス24本入り>)を売り上げ、名実ともに「アジアンNO1ビール」の地位を守り続けている。ビール市場全体では、前年比ほぼ横ばいかマイナスの数字が並ぶ中、同社では前年を超える数字を売り上げる。

 

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1964年に日本からの輸入販売を開始して以来、着実にファン層を増やしながら、現在は同業界誌のインポートカテゴリで16位に位置するまで成長した。「上を見ればハイネケンやコロナとビッグネームが名を連ねていますが、まずは早期に売上500万函の達成を目指していきます」とサッポロUSAの葛原社長は笑顔を見せる。

昨年10月に赴任して半年、状況把握のためにオーランド、アトランタ、フェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ダラスそしてハワイと全米8ヶ所を駆け足で回った。「とにかく広いな」という印象が強かった。西海岸と東海岸でさらに売上げを伸ばすことは大前提だが、アメリカには、まだまだ開拓の余地がたくさんある───サッポロUSAは「更なるお客様との接点の拡大を目指して、売上アップに努めること」を自らの大きな使命の一つに掲げた。
サッポロUSA社では、シルバー缶でおなじみのアイコンとなる「サッポロ・プレミアム」を筆頭に、「サッポロ・リザーブ」「サッポロ・プレミアム・ライト」と多くのラインナップを揃えている。その中でも、昨年秋に市場投入した黒ビール「サッポロ・プレミアム・ブラック」が期待以上の人気を得ている。

もっとアメリカで愛されるビールへ────

 

黒ビールで一般的なスタウトタイプではなく、ラガータイプのために飲み口が軽く、すでに第2の柱に成長する兆しを見せ始めている。もう一つ好調なのが「樽詰め」だ。アメリカのバーでお馴染みの、ケグ詰めビールを、直接グラスに注ぐサーブスタイルが日本食レストランで受けている。こうした市場のニーズに的確に対応しながら、アメリカでの地位を確実にしていく。
サッポロUSAには「Oldest beer brand in Japan」というこだわりもある。タップを日本刀の柄の形にし、サムライの広告イメージを使うなど、「クールなジャパンを感じられるビール」というイメージを全面に押し出す。メインターゲットである「流行に 敏感な若い男性───他とは違ったモノをスタイリッシュに楽しみ、プレミア
ム感を体験できる層」にしっかりとアピールしていく。「美しい流線形が特徴の缶デザインも、ビールを通じて日本を身近に感じながら、オシャレに食事を楽しむ要素の一つにしていただきたい」と葛原さんは考える。

「日本食レストランはサッポロを見つけ、最初のきっかけとなる大切な場ですが、ステーキハウスやアメリカンなバーでも、“次はサッポロ”という選択肢のひとつに加えていただきたい」。そのため、全米各地のイベントに積極的に参加し、サッポロの美味しさをしっかりと伝えて
いく。

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サッポロ入社以来、ずっとマーケティングの仕事に関わってきた。アメリカ赴任前にはブレグジットに戸惑うロンドンで現地法人立ち上げに奔走し、アメリカに赴任して今度はトランプ新政権誕生に驚かされた。
「アメリカは日本の4・5倍の市場があり、大きなポテンシャルを秘めていることは間違いありません。グループ会社カナダ・スリーマン社のベルギータイプ・クラフトビール“ユニブル”も一定の評価を頂いていますし、サッポログループにとって重要な位置付けであるアメリカで、サッポロ・ブランドをしっかり伝え、もっともっと大きく育てていくことに果敢にチャレンジしていきたいと思っています」───サッポロUSAの本気と葛原さんの熱い想いが伝わる。