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Lower East Side – Essex Crossing 開発が進んでいる

第12回 【NY商業不動産ウォッチング】
Lower East Side – Essex Crossing 開発が進んでいる

最近レストランのスペースをマンハッタンのロワーイーストサイドに探しているお客様をご案内して歩き回ったとき、このエリアの変化に改めて驚いた。特に南北はStanton ストリートからGrandストリート 、東西はOrchardストリートからClinton ストリートにかけて、Up Coming なエリアとしてヒップなカフェや店舗が入り始めている。

これは、ニューヨーク市がEssexストリートとDelancey ストリートの交差点近くの6エイカーのエリアを住宅、商業、コミュニティの総合開発地区と指定して、その工事がスタートし、現在大規模な開発が進行しているためである。この総合プロジェクトの完成は8年後の2024年の予定である。まだ中国系の様相を残しているこのエリアに、新しいコンドミニアムが建ち始め、例えば50 Clinton ストリートのコンドミニアムの値段はOne Foot あたり平均2,200 ドルになると言うから驚きである。このエリアのほとんどの建物は、100年経つもので、昔から安いレントで住んでいる住民と新しく入り込んできた裕福層とのギャップが大きい。 Essex Crossing 開発計画で将来建設される全部で1,000 ユニットの住宅の半分は所得の少ない住民やシニアのためのアファーダブルなユニットとして提供される予定である。

 

 

以下主なプロジェクトの内容をご紹介する。(マップ参照)

サイト1:242 Broome Street

14階建て、55 ユニットのコンドミニアム。下の5階は、オフィス及び店舗, ボーリング場が入る計画である。上の9階は住宅となる。2018年完成予定。

 

サイト2:115 Delancey Street

26階建て、195ユニットのレンタルアパートメント。そのうちの半分はアファーダブルなユニットを提供。映画館も入る計画。Market Line (店舗)がビルの150,000 スクエアーフィートを占める。

 

サイト3:115 Delancey Street

サイト2のMarket Line と繋がる。ビルの下の階は、店舗、オフィスで

上層階は、レンタルアパートメント。そのうち半分は、アファーダブルユニット。

来年から工事を着工し、2020年か2021年に完成予定。

 

サイト4:180 Broome Street

26階建、263ユニットのレンタルアパートメント。

一階とメザニンは店舗スペースでサイト2、サイト3のMarket Line と繋がる。

2階から5階はオフィススペーストなる。263のユニットの半分は、アフオーダブルなユニットを提供する。2017年に工事が着工し、2020年か2021年完成予定。

 

サイト5:145 Clinton Street

211 ユニットのレンタルアパートメント。トレーダージョーズとPlanet Fitnessが入る予定である。

 

サイト6:175 DeLancey Street

14階建て、100ユニットレンタルアパートメント。

低所得のシニアのための住宅で、ジョブトレイニングセンター、若者・シニアの

コミュニティセンターが入居予定。2017年完成予定。

 

サイト8:コンドミニアムで、20%はアファーダブルユニットになる。

2017年に工事が着工、2019年完成予定。

サイト9:現在はEssex Street Market が入っているが、将来サイト2、3、4の完成した後こちらに移り、この場所はコンドミニアムとして建て直され、そのうち20%は、アファーダブルなユニットになる。

サイト10:コンドミニアムが建てられ、そのうち20%はアフォダブルなユニットが提供される。2021年工事着工、2024年完成予定。

 

注:サイト7は、ニューヨーク市の所有でこのプロジェクトには含まれない。

Masubuchi Realty, LLC. 増渕 敬子 社長
keiko@masubuchirealty.com

企業概況ニュース12月号/2016