ワードプレスを高速に動作させる仮想マシン「KUSANAGI」を開発・提供するプライム・ストラテジー株式会社(本社東京、中村けん牛 代表取締役)は、10月末にニューヨーク州マンハッタンで開催された「WORDCAMP NYC」にシルバースポンサーとして参加した。同社のニューヨークでの参加は今回で3年連続となる。他にも日本、シンガポール、インドネシアと、プライム・ストラテジー社が拠点を置く国や都市で開催されるWordCampをサポートしている。
世界7500万サイトで無料利用されているオープンソースのブログ/CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)プラットフォーム「ワードプレス」。WordCampは、カジュアルユーザーからコアな開発者までが集まってアイデアや知識をシェアし、ワードプレスの魅力を伝えながらネットワークを広げる場として2006年にサンフランシスコで初めて開催されて以来、世界各地で開催を続け、今では300を超える都市で開催されている。
日本からイベントに駆けつけた中村社長は、「日本でのKUSANAGIの実績は1万台以上ですが、アメリカではまだ数百台です。これからが勝負だと考えていますが、似たようなソリューションもありませんし、みなさんが興味を持ってくれているのをヒシヒシと感じています。『セキュリティ』と『手離れ』という2つの点からも我々の存在意義は高まっています。頻繁にアップデートが行われるワードプレスのセキュリティをどうしたらいいか。そして今まで自社内で手がけていた管理を任せたいというニーズが増えているのです。また、皆さんが利用されているシステムはワードプレスだけとは限りません。社内では、他にもJimdoだったりJAVAシステムだったりと他のシステムも利用されています。今後は、KUSANAGIもワードプレス以外のシステムにも対応する方向で広げていきたいと考えています」と言う。
現在、KUSANAGIはグローバルの4大プラットフォームMicrosoft Azure、Amazon Web Services、Bluemix、Google Cloud Platform全てに対応しているほか、ほとんどの主要パブリッククラウドサービス上で動かすことができる。日本国内では20以上のプラットフォームで採用。クラウド事業主を含めれば合計シェア率は84%以上に上る。「アメリカ市場でも、同じようにブルーホスト、ゴーダディ、デジタルオーシャンなどのアメリカ国内で強い事業者に採用してもらうような流れを作っていきます。そのためにも、まずは北米での事例を一つずつ積み重ねていき、ローカルに転換していく戦略を考えています」。
プライム・ストラテジーでは、12月1〜3日にテネシー州ナッシュビルのミュージックシティ・センターで開催されるWordCampの全米大会「WordCamp US」にも参加する。