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米国不動産業界の日本人グローバルリーダー 滝田 佳功 氏

不動産投資、不動産購入は誰にとっても決断が迫られる一大イベントである。「安心して任せられる人にお願いしたいですよね」とは、ニューヨークはロングアイランドを主な拠点とする、ライセンスド・リアルエステート・ブローカー滝田氏。滝田氏の名刺には全米リアルターアソシエーション(NAR)が定める不動産関連の資格の数々が並び、各種団体の理事や委員会の委員長を務めるなど、不動産ブローカーとして常に見識を高めている。それもこれも、冒頭の一言に尽きる。安心や信頼を依頼者に提供するためだ。更に、不動産にまつわる法制度、倫理、不動産流通のインフラ整備にも携わる。「コープ購入の際の、人種差別問題は実際にある話です。そんなときには差別を受けない知識や交渉術が必要になります。また、不動産購入者に不利な法律案があればそれを回避するための、ロビー活動にも力を入れています」。

米国で不動産を取り扱うには州ごとのライセンス取得が必要になる。従ってローカル、州、全米規模での同業他社との繋がりと信頼構築が重要になってくる。「どの業界もそうだと思いますが、特にこの業界は人脈がすべてです」。大切な依頼主を、信頼できる他州のブローカーに託したい。一度手掛けた依頼主が、他の依頼主を紹介してくれるのも信頼の証だ。

「不動産資格や、制度が整っていない国々が沢山あり、こうした国の人々がアメリカに学びに来ます。その国のひとつにモンゴルがあり、私は米国リアルター協会の代表としてモンゴル大使を勤めています」。また、フランスを本拠地とし世界65ヶ国にメンバーを擁する世界不動産連盟(FIABCI)に加入するなど、国際レベルで不動産に携わっている。「今後もリアルター協会公認のインターナショナル・プロパディー・スペシャリスト(CIPS)の有資格者として、最も経験ある日本人リアルターでありたいです」。

企業概況ニュース 2018年3月号 掲載