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人事のトータルサービスを提供する《PASONA N A, Inc.》

アウトソーシング事業をさらに強化

パソナN A, Inc.
バイスプレジデント  沖室 晃平 氏

売り上げ倍増を目標に掲げて走らせてきた5カ年計画がこの3月末で期日を迎え、目標達成の手応えを掴めてきた。今後は、協議を重ねた結果立てた次の5カ年計画の戦略概要をどう実行し、達成させるか。

パソナグループのアメリカ法人として1985年に人材派遣及び人材紹介事業でスタートし、2000年頭にアウトソーシング事業と人事コンサルティング事業を加えた4本柱で成長を続けてきた。しかし、テクノロジーの進化による様々な便利なツールの登場や経済環境が変化を遂げる中、これまでの既存事業に加えて、どういった新しいことができるか。新しいビジネスや会社の成長戦略について真剣に考える時期に差し掛かっている。

「パソナと聞くと、人材会社、もしくは農業や牧場などを都会で展開している面白い会社を想い浮かべる方が多いかもしれません。パソナN A では人材派遣・紹介だけではなく、アウトソーシング事業の比率を高め、『人事トータルサービス提供企業』というポジションを確立するために、各事業のポートフォリオを再構築しています」。

日本本社とのやり取り、また、アメリカの法律や制度に則った駐在員の複雑な給与管理業務は、日本人駐在員をはじめ、ローカル社員にとっても煩雑である。こうした給与計算管理の代行を主軸に、保険の加入手続きや人事マニュアル作成など、人事や経理に関わる様々なアウトソーシングを手がけていく。「人事や経理担当を育成するゆとりがない企業の課題解決を目的に、アウトソーシングサービスを提案しています」。

「全世界の海外に出ている駐在員を一括管理しませんか?」というコンセプトの新しいプロジェクトも始動している。2年前に独自開発した駐在員管理ツール「AGAVE(アガベ)」を使い、経費精算から駐在員やその帯同家族のプロフィール、ビザやパスポートの管理まで、同一プラットフォームでの一元管理を実現させる。このサービスを、昨年からアメリカでも提供を開始している。

2008年8月にカリフォルニアの大学で言語学を学び、パソナに入社した。営業として顧客の声を聞いて回りながら、各人事担当者の要望や悩みに応えてきた。リーマンショックという底辺からのスタートだったので、右肩上がりの勢いを感じてきたが、これからは何が起こるか分からない。築いてきた関係を深めながら、ひとつ脱皮したパソナをお見せしたいと沖室さんは笑顔を見せた。

www.pasona.com

《企業概況ニュース2018年3月号掲載》
https://ujpdb.com/march2018