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渋谷をヘソに据えた環太平洋構想を《東急ホテルズ ニューヨークオフィス》

東急ホテルズ ニューヨークオフィス
北米統括ディレクター 五島 泰夫 氏

「北米消費者の意思決定は、どのように行われるのか ───

こうした動向調査が主な業務ですが、もう一つの重要なミッションが訪日活動の幅を広げることです。日本に関する情報は主要都市や世界遺産のものに限られ、まだまだ伝え切れていないスポットが多くあります。これを、JNTOや旅行・航空業界の方々と一緒に伝え広めていきたい」。こう語るのは、2016年8月から北米統括ディレクターとして赴任した五島泰夫さん。

非日常な空間を提供するホテルという空間に興味を持ち、帝国ホテルの扉を叩いた。ベルマン、フロント、客室予約、レベニューコントロールと経験を積み、10年に渡って一流ホテルマンとしての所作を身に付けた。以前から、外から日本がどう見えるのかということこに興味を持っており、東急ホテルズに転職し国際営業のキャリアを歩み始めることに決めた。

「東急電鉄グループということもあり、東急ホテルズは日本全国の良い立地に43のホテルを構えています。鉄道、ホテル、各種施設を利用し、日本というスペースを楽しんでもらいたい」。現在は、レジャー比率が7割と高い数字を示しているが、今後はコーポレート率とのバランスを考えることも重要だと五島さんは考える。「東急ホテル、エクセル、東急REIの4グレードがありますが、今後はバランスを見ながら、ホテル総数を50まで増やしていく予定です」。

五島さんは、東急ホテルズのディレクターの他に、東急電鉄の国際営業という顔も持ち、ゴルフ場、スキー場、ヒカリエ内の劇場、そしてホテルや電鉄利用といったグループ全体でのバリューを考える立場だ。

エンターテイメント・シティというテーマの元、大きく変化を続ける渋谷の大開発プロジェクトもその一環。ビルを作るだけではなく、観光バスの停留所や、荷物の一時預かり所や両替所など、観光支援施設を設置することで、渋谷という街に人と活気を誘致する。「渋谷は、決して東急のものではありません。しかし、通過点でしかなかった渋谷を、長く滞在して楽しめる場所に変え、その価値を高めていくことが我々の願いなのです」。

昨年5月、東急ホテルズはハワイ島に所有していた高級リゾート「マウナラニ・ベイ」ホテルの売却を決めた。

祖父にあたる五島昇さんがハワイの王族から譲り受けた神聖な場所に設立されたもので、ここを拠点に日米の架け橋を築こうという信念が込められた。「ハワイは手放すことになりましたが、祖父の考えていた『渋谷をヘソに据えた環太平洋構想』を形にしていくことが、私の掲げる夢です。その達成に向けて、まずは一つ、北米にホテルをオープンさせたい。そこを基点に、新たな日米の架け橋を構築できたら嬉しいですね」とその想いを語った。

www.tokyuhotelsjapan.com

《企業概況ニュース2018年3月号掲載》
https://ujpdb.com/march2018