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《グンゼ・インターナショナルUSA》
社長 進藤 將令氏

「明日をもっと、ここちよく」
《グンゼ・インターナショナルUSA》
社長 進藤 將令氏

グンゼ・インターナショナルUSA 社長 進藤 將令氏

明日をもっと、ここちよく

グンゼの創業精神と、変革・挑戦
グンゼ・インターナショナルUSA
社長 進藤 將令氏
明治 29 年、京都府何鹿郡(現在の綾部市)の地域産業である蚕糸業の振興を目的に設立されたグンゼ株式会社。グンゼという社名は「郡是」、「何鹿郡の方針」、「郡の是」として創業者の波多野鶴吉氏によって定められた。ニューヨーク現地法人の設立は 1989 年。日本本社のアパレル事業、メディカル事業、エンプラ(エンジニアリング用高機能プラスチック)事業、他、各事業部門の販売支援、マーケティング、市場開発機能を果たしている。

創立当時、生糸産業を事業の礎とした同社は、生糸の品質を向上させるための従業員教育を充実させており、「表から見れば工場、裏から見れば学校」と言われた程であったという。創業の精神である「人間尊重」「優良品の生産」「共存共栄」を経糸(たていと)に、時代のニーズに合わせた事業の展開を緯糸(よこいと)にして、変革と挑戦を続けている。グンゼ・インターナショナルUSAの社長として 2018 年2月に着任した進藤氏が最優先する任務もまた、「従業員教育」である。「会社の精神や方針をしっかりと伝え、現地の人財をゆくゆくはマネージャーやスペシャリストとして育てる。それが売上げアップにつながります。また、日米の習慣を知る人事コンサルタントを活用し、内部だけでなく外部からの人財教育の機会を与えたり、オフィス内の環境を良くしたりと、長く働いてもらえる工夫もしています」。

グンゼ商品例

蚕糸技術により繁栄してきた同社の、ストッキングを始めとしたアパレル製品は最終消費者の間でも有名であるが、そのパッケージングを自社生産するにあたり、プラスチック素材の開発、生産を開始。さらにはエンジニアリングプラスチック、複合材料加工用部材といった、事業・業種に特化した製品の開発・販売、メディカル事業においては、蚕糸技術とプラスチック事業の集大成とも言える、体内で分解吸収される手術用吸収性縫合糸、医療用縫合補強材、骨接合材、人工真皮など、「生体内吸収性」に着目した各種医療機器、タッチパネルやスクリーンといった電子部品関連の新素材の開発、販売が現在では同社の主力事業である。

「明日をもっと、ここちよく」をブランドステートメント(メッセージ)とするグンゼ㈱の 2020 年までの中期経営計画には、「人々のクオリティオブライフ(QOL)の向上に貢献する健康・医療関連分野を成長の核とするとともに、集中と結集によりそれぞれの分野で業界オンリーワンの地位を確立する。」が掲げられており、グローバル企業として、そして蚕糸業を発端とする同社ならではの経営ビジョンが盛り込まれている。「ここちよさを追求したインナーはもちろん、健康管理できるセンサー内蔵のウェアラブルシステム、更には酪農牛向け体温調整ウェアなどの開発もしています」と、新規事業の事業化にも積極的である。元々アパレルカンパニー出身である進藤社長はOEM製品のみならず、北米での自社ブランド製品の販売・マーケティングにも注力している。最近、Amazon.comにてストッキングやインナーウェアの販売を開始。取材当日は、着心地と着こなしにこだわった同社の高級志向ブランドSEEKのインナーを着用しており「第二ボタンまで開襟しても、下着が見えませんよ」とアピール。同社の各ブランドの価格帯によってECサイト、高級デパートなど消費者層をセグメント化しながら販路を拡大していく。

3月8日に進藤社長による講演会がニューヨークのグローバルラボにて開催される。
詳細はこちら:https://ujpdb.com/archives/17485

《企業概況ニュース 2019 1月号掲載》