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「HRイノベーション・プログラム」を開催

刺激溢れるディスカッションから生まれる
新たな人事の気づき

 在米日系企業に管理部門のトータルサービスを提供するパソナN Aでは、人事プログラム「HRイノベーション・プログラム 〜シリコンバレーに学ぶ、企業人事戦略の在り方」を5月20日から22日の3日間開催した。Amazon, Google, Slack, LinkedIn, WeWorkなどの大手テック企業から、
beaconforceやClearyといったHRスタートアップ企業まで、先進的な企業たちがどういった人事システムを活用し、イノベーションを生む企業文化を育てているのか、どんなHRテクノロジーが出てきているのか───ベイエリアに拠点を構える14社から、参加者が人事担当者の話を直接伺い、ディスカッションできる貴重な学びの空間となった。

 「人事担当者の悩みは共通する部分が多く、その課題に対する『ヒント』が見つかるかもしれません。ベースとなる企業文化は各社で異なりますので、ここでの学びをそのまま持ち帰ることはできません。しかし、それぞれが何かを吸収するプログラムとなれば光栄です」。こう説明するのは、パソナN Aでプログラムの新規事業企画開発責任者を務める高橋麻理さん。日本企業や在米日系企業のために意味のあるサービスができないかと、パートナーである10Xイノベーション・ラボのクラウスさん、エンパワード・ビーイング・グローバルの岩筋彩さんを巻き込みながら、今回のプログラム実現化へと繋がった。

 プログラムに参加したのは、日米各地から集合したHR担当者や在米日系企業のマネジメント層約30名。プログラム初日には、参加者の関心事や動機を共有する場が設けられ、各社が現在取り組んでいる課題などがトピックにあげられた。

 「人材獲得が年々難しくなり、人材のリクルートメントとリテンションに困っている」、「古い体質や慣習からの脱却を目指しており、新たに企業文化を構築したい」、「フラットな組織づくりと運営方法を学ぶ」、「報酬におけるグループ会社との良いバランスの取り方は?」、「イノベーションの生まれる企業カルチャーの作り方」、「スタートアップ段階でのモチベーションの上げ方とは?」、「人にモチベーションを与えるオフィス環境とはどのようなものか」、「最先端テックカンパニーの実情」、「優秀なエンジニアを有効に活用するには?」、「ミレニアルとポストミレニアルの働き方の違いは?」など多種多様なテーマが次々と溢れ出す。

 共通キーワードは、①イノベーション、②企業カルチャー、③人材採用とリテンション、④社内評価制度と仕組みの4つ。訪問先で具体的な解決策が与えられる訳ではない。しかし、各企業のフィロソフィーを聞き、双方向のディスカッションを続ける内に、新しい発見や気づきがあり、点と点が繋がり線となる。「自分たちのカルチャーをより強くする何かをもっている人材であれば、仲間になってもらう」、「コーチング機会をマネージャー層にも与えていくことが大切」、「定期的なタレント・レビューは離職率を下げる」、「ズームやスラックといったツール有効活用のメリット」、「リーダーとしてのビジョン提示とミッションの共有」「行動を起こす際に、それが組織にとって正しいかを常に問い直す」、「自分の会社であったら、オーナーであったらどう行動するか」、「コミュニケーションの意味」、「オンボーディングプログラムやバディーシステムの重要性」、「面接でのSTARメソッド活用」などと、人事担当者の心を動かすであろうキーワードが散りばめられる。

 充実した3日間のプログラムが終了し、人事のプロ同士の繋がりも深まった。パソナN A社長の古代賢司さんは、「訪問先からの学び、そして全く異なる業種・企業の人事担当者同士からも学ぶ。そして、それぞれの会社がGoodからGreatになり、社会にインパクトを与えられる企業となるお手伝いができるのであれば嬉しい」とコメントした。

 パソナN AではこのHRイノベーション・プログラムを皮切りに、今後も様々な角度からのHRプログラム開催を模索している。詳細については、パソナN A まで。

参加者がみな積極的に発言をし、学びの多い空間となった。

infonews@pasona.com

 《企業概況ニュース7月号掲載》

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