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《リビングクエスト不動産》

入居後のアフターケアが何よりも大切
《リビングクエスト不動産》

リビングクエスト不動産
社長  常泉 龍

 マンハッタンの駐在員向け賃貸住居を手がけるリビング・クエスト不動産。近年の税金システム変動や、今後の景気先行き不安などから不動産購入を見合わせる人も多く、賃貸需要が高まっている。上昇を続けるマンハッタンでの賃貸を諦め、ニュージャージーやロングアイランドシティに物件を求める人も多く、自らの置かれている状況をしっかりと把握することが重要だと常泉さんは話す。

 リビングクエスト最大の強みは、顧客と一対一のサービス。要望にはできる限りフレキシブルに対応し、自分たちができる最大限のサービスを心がける。日系企業の総務担当者は、駐在員の不動産案件以外にも、数多くの業務を抱えている。こうした状況を理解し、少しでも担当者の負担が減るように、各エージェントがしっかりとアンテナを張っている。

 何よりも重視するのが「入居後のアフターケア」。物件探しや交渉事はもちろんだが、入居後にも多数発生するトラブルに、いかに対処するか。ここに不動産屋の力量が表れると常泉さんは言う。大家とのやりとり、退去日の点検作業やデポジットの返還交渉など、一つひとつ丁寧に対応する小回りの良さは高く評価され、テロ直後の2002年創立以来17年、リーマンショック時も含めてずっと、リビングクエスト不動産は右肩上がりで成長していると言う。

 父親の影響で始めた株は、不動産の動きと連結しているために、本業のさらなる理解に一役を担っている。また、ここ数年ポーカーの面白さに惹かれ、大会に出場しては復習しスキルを磨く。どちらも機微を読むという点で似ていると常泉さんは言う。「麻雀や競馬などギャンブルには一切興味はありません。ただ、ポーカーは性格が強く出るゲームで、精神面が表情に出る自分にとって良い修行の場となっています。一つ言えるのは、ここでの駆け引きや考え方は、アメリカ人のビジネスセオリーに近いということ。訴訟やディベート、交渉一つを取っても、ポーカーで見られるアメリカ人の考え方が参考になります。日本人には備わっていないもの、そして勝負の所々で感じられるそれを分析することが、ビジネスの世界でも必ず役立つと感じます」。

 世を席巻するテクノロジーの波は不動産業界にも押し寄せる。近年は、SNSをうまく使いこなすエージェントが儲ける時代。借り手も知識を身に付け、仲介業者を通さずに大家と交渉するケースも増えた。しかしデータベースとしての利用価値は高く、テクノロジー化は不動産屋にとっても強い味方となる。「今後もこの流れは止まりません。ただ、僕らのコンサルティング機能が増えると思います。契約上の注意点や効果的な交渉法、解約時の注意点など、借り手は経験に裏付けられた専門的なアドバイスが必要になるはずです。こうした時にしっかりサポートする役割を、僕たちエージェントが引き受けなければなりません」。

 家に帰れば3人の男の子の父としての顔を持つ。父であり、夫であり、経営者である常泉さんは、学生時代から続けるサッカーで汗を流し、オン・オフをしっかり切り替える。「仕事と株ばかりでは頭が沸騰してしまいます。サッカーで頭をリフレッシュさせ、次の日をすっきり迎えたい。次の目標である〝5年以内にマンハッタンに自社ビルを購入〟に向け、今からしっかりとタイミングを計っていきたいと自らに言い聞かせていた。

リビングクエスト不動産
www.livingquestny.com

《企業概況ニュース11月号掲載》

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