Home > CATEGORIES > Financial > 第118回【米国金融事情】2020年の金融界の展望
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米銀最大手JPモルガンチェースの決算発表では、2019年は史上最高益を更新しました。現在の米銀はかつてないほど絶好調といえるでしょう。今年の米国金融界の注目点としては例えば次のようなものが考えられます。

・グーグル、フェイスブックといったいわゆるGAFAと呼ばれる巨大IT企業が今まで以上に金融業務に進出してくることが考えられます。グーグルはすでにシティバンク等と協力して決済性預金口座を提供する方針であると伝えらえています。フェイスブックは、リブラと呼ばれる仮想通貨を発行するために今後も努力を続けてくるものと思われます。

・人工知能(AI)がさらに進化し、人々の生活を豊かに、そして便利にしています。金融の分野でも、これまで以上にAIが利用されてくると思われます。特に、口座の取引を監視して、「今月は水道代が高いです。」など個々の顧客にパーソナライズしたアドバイスをしたり、残高を予想して今お金を使うことが適切かどうか、考えるきっかけをつくることができるようになると思われます。

・今年は米国大統領選挙および議会選挙がありますが、その結果により、金融関連の規制なども変わってくる可能性があります。現在は政権および上院が共和党、下院は民主党が支配していますが、もし選挙の結果、銀行に対して厳しいスタンスを示す民主党系の大統領が誕生したり、議会が上下院とも民主党が優勢となった場合、銀行に対する規制が強化される可能性もあります。

・今後成長率が鈍化してくると、M&Aが増えてくる可能性が高いと思われます。証券業界では、昨年チャールズ・シュワブとTDアメリトレードという大手の合併が発表されましたが、同様の動きが今後も出てくる可能性があります。また、雨後の筍のように乱立したフィンテック企業も統合や淘汰が進んでいくと思われます。

・より長期的に、2020年代と考えると、量子コンピュータのような新しい技術の発展が期待できると思われます。自動車の自動運転も普通のものになっていくでしょう。世の中の変化のスピードは加速しており、金融分野もその影響を大きく受けると思われます。

グローバルリサーチ研究所
代 表 青木 武 www.instituteofglobalresearch.com

《企業概況ニュース》2020年 2月号掲載

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