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第119回【米国金融事情】今年のCES・金融編

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1月にラスベガス家電の見本市であるCESが開催され、興味深い技術が発表されました。まず、アマゾン社の音声AIであるアレクサを利用して、米国1万1500カ所のエクソンモービルのガソリンスタンドでガソリンの支払いができるようになることが発表されました

利用方法としては、まずアレクサ・ディバイスに、「アレクサ、ガソリン代を支払って」と指示すれば、アレクサはガソリンスタンドの名前と利用するガソリンポンプの番号を聞いてくるので、音声で答えると、アマゾンに登録されたクレジットカード等にガソリン代が課金される仕組みになっています。 次に、グーグル社は、グーグル・アシスタントに会話の通訳機能を付与しました。グーグル・ホームのようなスピーカーだけでなく、グーグル・アシスタントのアプリを利用すれば、スマホでも利用できます。

今後、オリンピックで観光客が増えると思われる日本のホテルや商店でも十分に使用可能と思われます。利用者が話す言葉が日本語なのか、英語なのかはマシン側が自動的に判断します。グーグル・アシスタントが理解できるのは 44ヶ国語ということです。スマホや画面付きスピーカーの場合、文字でも表示されるので、通訳に利用する場合はその方が便利でしょう。アメリカン・バンカー紙によると、NY市内のHSBCの店舗では、これを通訳機として導入したとのことです。 その他の技術で注目を集めたのが、サムスン社のアバターであるNEONというコンピュータ内のアバターです。普通の人間のように話し、表情を作ります。この技術を利用すれば、本人になりすましてビデオを作成し、悪用したり、他人に似せたアバターに不適切な発言をさせたビデオを作成してYouTubeにアップするような嫌がらせをすることが可能になってしまうようにも思われ、少し心配にもなります。

金融機関としては、コールセンターとのビデオチャットをこうしたアバターと行わせることが将来的には考えらます。いずれ映画やドラマに出てくる人間もNEONのようなCGとなり、人間の俳優や女優も必要がなくなる時代も遠くないかもしれません。このほか、CESではドローンなど飛行系の技術が注目されました。損保等の災害調査や産業系の担保調査などには利用できると思われます。  

グローバルリサーチ研究所
代 表 青木 武 www.instituteofglobalresearch.com

《企業概況ニュース》2020年 3月号掲載

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