オレゴン州に所在する食品製造小売企業㈱サンクゼールの子会St.Cousair, Inc.(サンクゼールインク)が、消毒用アルコール(ハンドサニタイザー)の製造を行い、4月15日より地域医療機関へ2,000本の寄付とオレゴン州政府へ7,000本の納入、自社ルートでの販売を開始した。
コロナウイルスの感染拡大により、米国の一般的な衛生用品で手指の消毒用アルコール、ハンドサニタイザーやマスクなどが不足しており、全米各地で様々な事業者が普段は製造していないこれらの製品の製造を開始している。通常、ハンドサニタイザーは食品製造工場での製造は認められていないが、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration/以下「FDA」)は喫緊で必要とされている製品の不足を補うためハンドサニタイザー製造に関する規制緩和を行っており、同社ではそのガイドラインに沿って製造に踏み切ったという。
初回製造本数は約10,000本で、その内7,000本は既にオレゴン州政府への納入が決まっており、州内の病院や消防署など、必要な場所に供給される予定。残りの2,000 本は同社が直接オレゴン州内の医療機関、スーパーマーケットなどへ寄付、残り1,000 本をオンラインショップや自社ルートで販売する。その後も米国内の需要に応じて製造していき、更に供給が不足している日本への輸出も検討している。このハンドサニタイザーはアルコール度数が75%と除菌効果が高く、医療機関などで使われる基準と同等であり、医療関係者や多くの自治体、地元の人々に貢献したいとしている。
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