Home > Featured > 【30周年】時の潮流を読みながら米国で30年
KITAGAWA INDUSTRIES America, Inc.                    http://kgs-ind.com
President/GM 由見 英雄  氏 

電子部品メーカー北川工業㈱の米国拠点として、進出当初は米国製品を日本に輸出するためのリサーチ機能としてニューヨークを拠点として設立された。その後日本市場において米国製品に日本のスペックが求められるようになり、日本本社で自社製品の製造が開始された。更に時代はインターネットで誰もが情報を得やすくなり、それと共に米国拠点の役割も変化し、17年前サンノゼに移転した同社は米国企業への自社製品のセールス拠点に転身した。

 米国トップの由見さんは北川工業入社以来30年以上、技術・開発に携わってきた。電子機器から発生する電磁波や熱などから最終製品を保護したり作業効率化に貢献したりする同社の製品は「メーカーさんからすれば各国のEMC規格(米国ではFCC規格)を通すためにやむなく導入する部品。製品コストを下げるには省きたい部分」。また顧客のソリューション提案を得意とする同社としては「NDAを結んでも先方の情報を教えてもらえないため提案型の活動が難しく、アポも取りづらい」とアメリカでの営業活動の難しさを話す。企業から情報を得る難しさを体感し、今後は研究機関との情報交換も視野に入れている。

 通信、自動車、医療機器業界が同社の主な取引先となり、米国の業界トレンドとしては家庭のインターネット環境の整備に関連する需要が伸びているという。また現在通信業界と言えば5Gであるが、高周波に対応する同社の電波吸収体の需要の伸びが今後も見込まれている。自動車業界は一年程前から同社との取引にも影を落としているが、日本の品質基準は米市場でも確かに認められているという。

 同社では製品だけでなくソフト面にも力を入れており、製品を効率よく使用するための対策技術の提供も行っている。日本本社では23名の電磁波測定技術者(NARTE)を擁し、実機による対策事例や実験結果を各種セミナーを開催し、多くの技術者に紹介している。米国拠点でもそれらの技術セミナーの内容などを英語にしてセミナーで紹介しており、今後はオンライン開催も視野に入れている。時代の波に乗りながら、新情報をいち早く獲得し、将来顧客の課題を解決する製品づくりを目指している。

 

《企業概況ニュース》2020年 8月号掲載

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