Home > Featured > 米国発のITソリューションを日本の企業へ
ISI-DENTSU OF AMERICA, INC.               http://www.isidentsu.com
取締役社長 佐野 慎介   氏 

 電通とGEの合弁会社として1975年に設立され、東京本社を中心に世界に12拠点あるISID社の米国子会社として、ITシステム開発、リサーチ、システムコンサルティングを行う同社はニューヨークとサンフランシスコに拠点がある。米国拠点の取締役として今年1月に就任した佐野さんは、日本でエンジニア部門を経てその後営業として同社の基幹ビジネスである金融機関のITソリューションの提案に携わってきた。「弊社には技術面、テクノロジー面で体系化された資産があるので、今後も金融機関へのソリューションを軸に、それを活かした商社や製造業へのアプローチもしていきたい」と新領域の更なる開拓を目指している。

 米国拠点では近年地元のデザインファームやソフトウェア開発会社などと連携し、日本企業向けR&D支援プログラム「Innovation Accelerator」を積極的に展開している。「米国発の新サービスを提案し、日本に新感覚のものを持っていきたい」と佐野さん。また同社のネットワークを活用し、グローバルプロジェクトに関わる企業へ、日本と海外とのギャップを埋めるためのソリューション提供も同社の強みである。

 いま佐野さんが注目している分野は何か聞いてみたところ「ゲームですね。外出自粛期間中ハマった人も多いのでは」と半分ジョークで答えてくれたが、クラウドやRPAなど新しい概念が目まぐるしいIT業界で「iPaaS」や「ノンプログラミング」はIT人材のみならず、注目すべき分野なのではないかという。同社ではいち早くこれらのテクノロジーを組み込んだ企業のビジネスソリューションを提案し、在米日系企業に向けてウェビナーなどで事例を交えて啓蒙している。

《企業概況ニュース》2020年 9月号掲載