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《Senju Fire Protection Corp.》

〝出口戦略〟の核となるアメリカ市場を獲る
《Senju Fire Protection Corp.》

Senju Fire Protection Corp.                    www.senjusprinkler.com
社長   内村 光宏   氏 

 コロナにより世界もビジネスのやり方も大きく変わり、デジタル化が最も遅れている業界の一つだと言われる建設業界も、変わらざるを得ない状況となった。直接訪問して顔を合わせてからでなければビジネスは始まらない――そう考える経営陣も多く、営業活動は時間とコストがかかるものだった。しかし、従来通りの対面営業をしなくても物事が進むようになったのがいちばん大きな変化だと内村さんは話す。

 消火用スプリンクラーヘッドで日本国内シェアトップを誇る千住スプリンクラーの米国法人である同社は、戸建住宅への設置をメインに、コロナ禍も順調に売上を伸ばす。米国における主力製品であるコンシールド型スプリンクラーヘッドは、天井との一体感を追求したデザインで、天井に合わせてカバープレートの色と柄を選ぶことができる。カスタムハウスやホテル、事務所のロビーなどで、見えないスプリンクラーとして人気を呼んでいる。

 今では千住ブランドの認知度も上がり、西部を中心にシェアを伸ばしているが、ここまでの道程は容易ではなかった。「ゼロからの顧客開拓で、現地のコントラクターを一軒一軒訪問してまわりました」と進出当初の苦労を振り返る。今後はディストリビューターを増やし、東部・南東部でのシェア拡大を狙う。また、ITに明るい内村さんはデジタル化にも積極的だ。最近ではオンラインショップのコンタクトレス・ピックアップサービスを開始。注文から受け取りまで非接触で1時間以内に完結する。

 日本の防災業界は縮小する一方で、米国市場は日本の約13倍以上と、まだまだ伸びしろが大きい。米国における市場戦略は、千住スプリンクラーの活路を開く肝となる“出口戦略”として非常に重要な位置づけだ。国際事業部の部長として海外戦略を担当する内村さんは「ビジョンをどう描き、どうやって新しい波に乗っていくかです。何かが変わるときがいちばん面白いですね」と楽しそうに語った。

《企業概況ニュース》2020年 11月号掲載

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