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桜の植樹とともに、日本の存在感アップに貢献
フィラデルフィア日米協会    コーポレート・リレーションズ・マネージャー
ロイス・ジオヴァッチーニ 氏 (Lois Giovacchini) 

 フィラデルフィアと日本の交流は古い。ビジネス、文化などあらゆる面でフィラデルフィアにおける日本人と地元の人たちとの交流を守り続けているのが、フィラデルフィア日米協会(JASGP)だ。フィラデルフィアのウェストフェアマウントパークには、1953年に日本で建築され、その後ニューヨーク近代美術館の中庭に展示されたあと、1957年にこの地に移築された伝統的な日本家屋、松風荘と日本庭園があり、その管理、運営をはじめ、スバル・チェリーブロッサム・フェスティバル、US─ジャパン・ビジネス&パブリック・ポリシーのセミナーシリーズなど、同協会では年間数多くのプログラムを開催し、精力的に活動している。

活動の要となるイベントをオンライン化

 

 こうした活動は企業、教育機関、他の非営利団体との連携無しには成立しない。コーポレート・リレーションズ・マネージャーのロイスさんは、これまで25年以上にわたり非営利団体でファンドレイジングスペシャリストとして活躍してきた経験を活かし、2020年もオンラインを中心にJASGPの活動の要ともなるイベントをいくつも成功させた。「メンバーと実際に会わずにコミュニケーションをとるのは大変でしたが、最大の挑戦はオンラインになったとしても集まる人たちにこれまで通りのワクワク感や興味を持ってもらえるかでした」とロイスさん。これからやってくる桜の季節は同協会にとって一年で最も活気づく時期。1926年に日本から同地に初めて桜の木が寄贈され、これに因み1998年から10年かけてフィラデルフィアに千本の桜を植樹し、同地での日本の存在感を高めたのも同協会の尽力にある。毎年開催されるチェリーブロッサム・フェスティバルは近隣州からも多くの観光客が訪れる一大イベントだ。

《企業概況ニュース》2021年 03月号掲載