Home > US Living > CAREER > 管理職にこそ、知って欲しい〝Python〟の威力
《Villagewell LLC》

 

Villagewell LLC
代表 村井 功
www.villagewellusa.com

 

 「マイクロソフトオフィス」、「アドビ」、「プログラミング」の3コースを柱に、コンピューターのオンライン教室を展開するビレッジウェルLLC。受講生の年齢層は高校生から70代までと幅広く、バックグラウンドも学生、求職者、経営者やビジネスマンと様々だ。しかし、受講生たちの目的はただひとつ───もっと、自由にコンピューターを使えるようになりたいということ。中でもエクセル習得希望の声は多く、ビレッジウェルの生徒の8割が、エクセルコースの受講を希望している。

 コロナ以前はマンハッタンにある4箇所の校舎で対面授業を行ってきたが、コロナで状況は一変、昨年9月から100%ズームによるリモート授業へと切り替えた。対面授業の良さは否めないが、リモート導入で受講可能エリアが広がり、ロサンゼルスなどからの受講生が激増したことも事実だ。今後はリモート授業のメリットを活かしながら、全米各都市に加えてブラジル、カナダ、そしてロンドンやパリの在留邦人も受け入れる仕組みを考えながら、ハイブリッドなシステム作りを目指すと村井さんは意欲を見せる。

 中学生の頃から高校教師に憧れ、数学の教師として教鞭を執ることを夢にしてきた。地元の富山県で中高共通の教員試験を受けて教師になったが、与えられたのは中学校での数学教師のポジション。働きながら異動願いや教育委員会への直談判も試みたが一向に願いは聞き入れられず、葛藤を抱いたまま11年が過ぎた。このまま、人に決められた人生を送るのは嫌だと、教師の他に考えていた、もう一つの「起業家になる」という夢の実現に道を切り替えた。

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 5年間貯蓄をして自主退職。これからの時代は、英語、コンピューター、そして会計知識が必須と、渡米してフィラデルフィアにある大学で会計を、マンハッタンの専門学校でコンピューターのスキルを身に付けた。さらに、難関であるビザの問題をクリアにするために、経験を活かせるニューヨーク育英学園にディレクターとして就職し、コツコツと起業の機会を伺った。そして、2009年4月にビレッジウェルを創立。「道のりが厳しかった分、独立を果たした時の喜びは、本当に大きかったですよ」と村井さんは、当時の心境を話す。

 もちろん初めから順風満帆という訳ではなく、最初は、ペンキ塗りや雑務ヘルプなどのようなこともした。そのうち、ニューヨーク日本人補習校から声をかけてもらい、7年間毎週土曜日には補習校で高校生に数学を教えながらビレッジウェルの事業も育ててきた。その後、エクセル、HTMLやCSS、フォトショップとイラストレーターなどのニーズが増し、2015年頃から少しずつ、事業が軌道に乗り始めた。

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 そんな村井さんが、今一番注目しているのが「パイソン(Python)」。まだ新しいプログラミング言語だが、初心者でも馴染みやすいプログラミング言語であること、そしてその許容範囲の広さを考えると、このスキルを持つ人材が、今後のビジネスシーンで活躍していくことは容易に想像できると村井さんは断言する。「アイデア次第で社員1人分の人件費は簡単に削れます。自動化で何が実現できるのか───その威力を感じてもらうためにも、まずは企業経営者や中間管理職の方々にパイソンのクラス受講をお薦めしたい。もちろん、一人ひとりのスキルとして若い方がパイソンを習得することも重要ですが、パイソンで出来ることを理解していない上司のもとでは、その威力は半減されてしまいます。変化に対応していく───これがコロナを経験した私たちが学んだこと。私の目標も時代に合わせて柔軟に変えてきたことが良かったのかもしれませんね」。村井さんの夢は、ゆっくりだが、一つずつ叶えられている。

《企業概況ニュース5月号 vol.267掲載》

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