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日用品で快適な生活を提案《IRIS USA, INC. 》
IRIS USA, INC.    
社 長  髙橋 博之      http://www.irisusainc.com/

 「快適生活」をキーワードに、家具、家庭用品、ペット用品など、人々の暮らしを快適にするものづくり企業アイリスグループの米国進出は1992年。消費者のより近くで製造、販売することで競争力を保持するため、ウィスコンシン、アリゾナ、テキサスに工場を構え、昨年11月にはペンシルベニア工場も稼働を開始した。アイリスUSA社長の髙橋さんはアリゾナ本社に駐在し、現在3年ほどになる。

〝不満を解消〟する 商品展開

 1980年代に中身の見えるクリア収納ケースが大ヒットし、以来、生活用品のリーディングカンパニーとして日本では誰もが知るアイリスオーヤマ。同社の企業理念のひとつに“生活提案型企業として市場を創造する”とある。「“ちょっと生活が楽になる”製品を開発して市場を作っていくのが弊社のポリシーで、この透明な収納ケースも、中身が見えた方が便利なのではという皆さんの潜在的な“不満”に着目し、生まれました」と髙橋さん。同社が世界中で展開する商品数は現在、プラスチック製品をはじめ、家電など多岐にわたる約2万5,000点で、今回のパンデミックにより需要が拡大したマスクは、もともと同社にとっての日本トップシェア製品だった。世界的なマスク需要に応えるため、素早くマスクの生産ラインの強化と拡大をし、従来の生産拠点だった中国に加え日・韓・米・仏でも生産を開始。日本品質のマスクの現地生産を可能にした。

〝稼働率70%〟の経営

 米国での急なマスク需要に対し、同社がこれまで現地生産していなかったマスクをこれほど迅速に生産開始できたのは、大山会長の「稼働率70%の経営」にあると髙橋さんは言う。「生産設備をフル稼働させずに、ある程度余裕を持たせることで、需要が生まれたときに応えられるようにしています」。同社では競争優位性を保つために消費者のより近くで生産・販売できる体制を構築し、工場の自動化にも積極的に取り組み、コストダウンを実現している。米国市場のEコマース需要の高まりを予見し、5年前からアリゾナ工場を稼働、昨年11月にはペンシルベニア工場も稼働させた。パンデミックによりEコマース需要が益々高まり、同社の生産ラインは大忙しだ。更に米中間の貿易摩擦やメイド・イン・アメリカの気運の高まりも、将来を先読みするうえで欠かせない要因である。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 創業者で会長の大山健太郎氏は、高度経済成長期に大阪の町工場でプラスチック製品の下請け製造業としてスタートし、インジェクション・モルド成形技術に磨きをかけながら、豊かになっていく消費者の目線に寄り添うことで、クリア収納ケースという独自のヒット商品を生み出した。一方で、オイルショックやバブル崩壊などの荒波を経て確立してきたその経営理念のもとでは、このパンデミックもひとつの通過点なのだろう。

 髙橋さんはアイリスオーヤマに入社し20年ほどになり、これまでグループ企業含め様々な部署、業種、業態を経て米国拠点の社長に着任した。「ビジネスチャンスに合う事業を展開していく会社なので色々経験でき、臨機応変な人材が多いですね」。

 終始明るい話題に「パンデミックもへっちゃらですね?」と聞くと「へっちゃら、というわけではないですが(笑)、変化に合わせて改善しつつ、色々ぶつかりながらも前に進んでいる感じです」と笑って答えてくれた。

 

《企業概況ニュース》2021年 05月号掲載

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