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《TAK-GRIT, INC.》

 

 

 

オープンイノベーションで建設現場のDXを推進

TAKENAKA CONSTRUCTION ENGINEERING (U.S.A,). INC
President & CEO  徳永 健三 さん(写真右)
TAK-GRIT, INC.
Director  待永 崇宏 さん(写真左)

https://www.takenaka.co.jp/takenaka_e/

 

 竹中工務店では2017年頃から積極的にオープンイノベーションを推進する取り組みが始まった。待永さんは「米国をはじめグローバルに協業の可能性を探索し社内にDX化をもたらす」というミッションのもと、2018年テック系スタートアップ企業の集積するシリコンバレーへ赴任した。サステナブルな街作りを目指すアーバンテックへ投資するベンチャーキャピタルへ出資し、建設現場への新技術導入を目指して、スタートアップ企業との情報交換やパイロットプロジェクト候補の選定などを行う。

 現在実装の段階にある新技術の一つは、360度写真を用いた現場のデジタルツイン作成ツール。クラウド上で進捗の記録・共有、BIM(Building Information Modeling:バーチャル上で現実と同じ建物の立体モデルを構築し、建材パーツや設備等の情報を登録して管理するプロセス)との比較分析を可能にする。また、24Kカメラで撮影した画像から現場空間を美しく3Dモデル化し、バーチャル検査へ活用できるマッターポート社のテクノロジーも本格導入に向けて実装展開している。3Dモルタルプリントや、3D金属プリントを用いたパイロット製品の制作も始まっている。

 「企業として取り組みがマストなのは脱炭素。CO2排出量の少ない建材の開発など、高度なソリューションを提供するスタートアップを探索しています。製造時のCO2排出量が少なく、炭素を貯蔵する効果のある木材を利用した中大規模の建物の建設も進んでいきますね。また、屋内での位置情報の把握は近い将来導入され、現場での適切な人員配置・管理による業務効率化、生産性の改善が望めると思います」。

 スタートアップの新技術を、日本のマーケットで利用できる状態にまで持っていくことは決して容易な道のりではない。しかし、共同で開発・改良に取り組み、技術と体制を成熟させていくことで、スタートアップ企業が大きく育ち、竹中工務店も最先端の技術により前進するウィン・ウィンの関係を築いていきたいと待永さんは話す。日本では建設ロボット開発で鹿島、清水建設との技術提携も始まっている。世界の技術革新の波に乗り遅れないために、業界を横断しての協力関係が不可欠な時代と言えるだろう。

《建設業界特集》
▶︎海外でも日本の〝竹中マインド〟を忘れない《TAKENAKA CONSTRUCTION ENGINEERING (U.S.A,). INC》
▶︎オープンイノベーションで建設現場のDXを推進《TAK-GRIT, INC.》
▶︎顧客の課題解決に寄り添うプラスチック開発のフクビ《FUKUVI USA, INC.》

《企業概況ニュース9月号 vol.272掲載》

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