Home > Interview > 中西部の〝リトル・トーキョー〟建設計画

 

 

 

「サクラ・ノバイ」ミシガンで進行中

Sakura Novi Development, LLC
スコット・エイケン さん /フィリップ・キム さん

https://sakuranovi.com/

 

 ミシガンデトロイト近郊のノバイで日本がコンセプトの複合施設「サクラ・ノバイ」の建設計画が進んでいる。ノバイ市が位置するオークランド郡は経済的に豊かな郡として全米9位にランクインしている。同プロジェクトのコンセプトについてデトロイト日本総領事館、デトロイト日本商工会、ノバイ市議会、オークランド郡により2016年に話し合われたのが発端である。

 「ノバイだけでおよそ4000人の日本人が住んでおり、その周辺地域にも1万5000人ほどが住んでいます」と話すのは建設デベロッパーのロバートエイケンズ&アソシエイツLLCのスコット・エイケンズさん。そして約22万人のアジア系アメリカ人及びアジア人が「サクラ・ノバイ」の50マイル圏内に住んでいる。「ここに住む日本人の多くは駐在員の人たちです。彼らに利用してもらえるような、レストラン、ショップ、エンターテイメント施設そしてレジデンスの建設を進めています」。レジデンスについては、周辺エリアを拠点とする日系企業と協業し、数年ごとに入れ替わる駐在員が利用しやすい住居にしていく。また、ネーミング・ライツなど様々なかたちで日系企業や日系コミュニティーとのコラボレーションを計画している。自動車産業はこの土地の経済にとって重要であり、日系、アジア系の企業もその重要な部分を担っている。このアジア人口に向けた取り組みは、ノバイ市にとっても肝いりのプロジェクトであるとエイケンズさんは言う。

 同プロジェクトのテナント誘致責任者で、ニューヨーク出身の韓国系アメリカ人フィリップ・キムさんが90年代にミシガンに移住した当時、アジア系のレストランは殆ど無く、寿司やラーメンを知る人は殆どいなかった。しかし今ではアジア人口も増え、状況は変わりつつある。「長らく日系コミュニティーはこの周辺エリアで根付いているので、日本をはじめアジア系の文化は浸透しつつあります。サクラ・ノバイがカルチャーとビジネスのハブになることを願っています」とキムさん。ミシガン州初のアジア系複合施設は2023年に完成予定である。

《建設業界特集》
▶︎海外でも日本の〝竹中マインド〟を忘れない《TAKENAKA CONSTRUCTION ENGINEERING (U.S.A,). INC》
▶︎オープンイノベーションで建設現場のDXを推進《TAK-GRIT, INC.》
▶︎顧客の課題解決に寄り添うプラスチック開発のフクビ《FUKUVI USA, INC.》

《企業概況ニュース9月号 vol.272掲載》

You may also like
日系企業のための米国ビジネス法律事務所
《北川&イベート法律事務所》
Go! Go! CURRY! America Group、
全米展開を加速!
ジャズトランペット奏者
黒田卓也がThe Bar Downstairsで弾ける