Home > Featured > 2022年の人材採用・確保をうまく乗り切るには
《ACTUS》

2022年も厳しい年に…

ACTUS CONSULTING GROUP INC.
VICE PRESIDENT 稲葉 真穂 さん
http://www.actususa.com

 

  2021年もパンデミックの影響が色濃く残ったアメリカ人材市場。2022年はどんな年になりそうなのか。ニューヨークを本社に、人材紹介、人材派遣、エグゼクティブサーチ、人事アウトソーシングを行う同社のヴァイスプレジデント稲葉さんは来年の人材市場をこう予測する。「2020年に解雇され、日本に帰国した多くのバイリンガル人材たちがアメリカに戻りたいという意志を示しています。通常閑散期である11月から12月のホリデーシーズンは米国内でも転職を考える候補者は少ないですが、2021年は多忙であり、更に2022年は年明けから候補者の転職活動が活発になりそうです」。

日本、アメリカ全土に候補者が

 アクタスにおいては現在も完全在宅勤務を導入している。「オンラインになり、これまで拠点が無かったエリアや日本からのリクルーティングがしやすくなりました」と稲葉さんは話す。「物価が高騰しているカリフォルニアからテキサスに移住したいという候補者や、これまで弊社の拠点が無かったバージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、アリゾナ在住の候補者など確保できるようになりました」。在宅勤務やハイブリッド勤務が主流になり、居住エリアと勤務先との場所に捉われない就職活動がトレンドになっているようだ。

 日本を含め、より広域から人材をサーチできそうだが、やはり企業にとっては2022年も新規の採用は厳しい年になりそうだ。これにはどう対応したらいいのだろうか。「給与形態にオプションを持って頂くのは如何でしょうか。例えば、引っ越しサポートや、アサインボーナスを入社時に与えたり、引っ越しの猶予期間を設けるなどです。ベースサラリーを高くしてしまうと、既存の社員たちの不満に繋がる可能性があります」。

 更に、2022年は既存の社員の転職の気運も高まりそうだ。「2022年の昇給率は3.3%アップ、転職による昇給率は少なくとも5%アップという予測が先日発表されました。候補者にとっては、転職をしたほうが昇給を待つより、給与がより高くなる可能性があります。既存の優秀な社員を保持するためには一律昇給というよりも、さらなる評価昇給を検討していくほうが良いでしょう」とアドバイスを頂いた。

要の基本給設定

 同社では人事講座をウェビナー形式で開催し、同社所属の人事マネージメントアドバイザー大矢まどかさんが講師を務めている。なかでもウェビナーシリーズ「ベースサラリーストラクチャーをデザインしよう!」は注目を集めた。基本給の設定は新規採用においても人材確保においても要となる。人材のリクルーティングだけに留まらず、自社内の講師が人事・労務アドバイスできることも、アクタスの強みである。「2022年も企業にとって大変な年になると思いますが、人事、労務などの専門知識を含め、皆さんがアメリカでビジネスを拡大できるよう優良な候補者のご紹介をサポートさせて頂きます。

  《企業概況ニュース》2021年 12月号掲載

 

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