Home > Featured > 連載⑦ 対話の相手を尊重した4つの振る舞い
《ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ》

 ワンチーム編の第3回目は、対話の相手を尊重した、4つの振る舞いについてお伝えします。日本だと、曖昧に話しても察してもらえ、普通に通る話が、こちらだと伝わらない、拒否されるといったことはありませんか? 対話の生産性を高めるためには以下のことを意識されることをお勧めします。

 

1. 対話の場の目的を説明する

 会議をさせて欲しい、と相手に聞く場面はよくあると思いますが、会議を開く目的は説明していますか? 目的を説明しないまま対話を始めた場合、相手はその対話がどんな価値を見出す場なのか、分からないまま時間を消費することになります。「相手は貴重な時間を割いて対話に参加している」という意識を持ち、「The reason why I wanted to chat with you today is…/今日お時間いただいた理由は」と話し始め、対話の場の目的をきちんと説明しましょう。

2. 「異なる価値観」を理解しようと務める

 相手が自分と異なる考え方や価値観を持っていることを受け入れ、それを理解しようと務める(「努める」のではなく)ことが大切です。これが相手への尊重の根幹だといっても過言ではないでしょう。まず、先入観や雑念を捨て、相手の発言を傾聴し、自分の中に相手の考えを沁みさせましょう。それでも相手の話や考えが分からなければ、以下のように聞き返すと良いでしょう。

・「So what I’m hearing is…?/〜と言う理解であってますか?」

・「Tell me more why you think so/なぜそう考えたのでしょうか?」

・「What do you think about…?/〜の場合はどう考えているのでしょうか?」

 

 

3. 質問にストレートに答える

 会話はキャッチボールです。相手が「Why?」と問えば「Because…」と、「What?」と問えば「That is…」と、まず結論をストレートに、簡潔に答えましょう。日本では曖昧な言葉で回答したり、結論を最後に話すことが多いと思いますが、米国でこれをやると、「この人は何を言いたいのだろうか?」「結論は何なのだろう?」と混乱させてしまいます。米国で生産的な対話をするため、次のコツを試してみてください。 

① まず結論を話した後、その結論に至った過程を論理的に伝える。

ストレートに答えられたか分からない時は、「Did I answer your question?これで回答になったでしょうか?」と相手に聞いてみましょう。不明点があれば、追加で聞いてくれます。

4. 決めつけない

 相手が何者なのか、どういう経歴の持ち主なのか、何に興味があるのか、などの正確な情報を持たないまま、「あなたは○○だから」や「××を知らないでしょ?」などと決めつけたような言い方は絶対に止めましょう。もし発言者が先入観を持たず、決めつける意図を持っていなかったとしても、相手が「この発言者は自分のことを理解する気はないのだな」と感じてしまったら、健全な意思疎通はできなくなります。また、米国では差別やハラスメントと判断されれば、訴訟されるリスクもあります。配慮のない発言をしないよう、十分に気を付けましょう。

 ぜひ上記4つの振る舞いを実践して、お互いを尊重した心地よい対話を楽しんでくださいね。

 

《執筆》
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ
ティンダル 玲子 さん

2020年ケンブリッジ米国法人入社。コンサルタントとして大手製造業のERP導入、グローバルロールイン/アウトに従事。SAP FI(財務会計)認定コンサルタント。米国・ドイツ・日本でプロジェクトを経験。在米歴8年(大学、大学院、ケンブリッジ米国法人)。米国人の夫・娘・猫と暮らすワーキングマザー。

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズは在米日系企業の業務改革、IT戦略立案、DXに必要なコンサルティングサービスを提供しています。あらゆる変革の立ち上げから導入までを円滑に進める方法論とバイリンガルファシリテーションを武器にプロジェクトを成功に導きます。日本では7年連続「働きがいのある会社」Top 10に選出されています。

http://www.ctp.com

《企業概況ニュース》2022年6月号掲載

 

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