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米国での物販における縁の下の力持ち
《NEC Financial Services, LLC》

ファイナンスもテイラーメイドで
米国での物販における縁の下の力持ち
《NEC Financial Services, LLC》

 

NEC Financial Services,  LLC
会長  中村 健  さん
アシスタント・マネージャー 眞鍋ジュン さん
www.neclease.com

 ウィズコロナのフェーズに突入し、新たな時代への設備投資やM&A案件が動き出しているアメリカ。こうした中でメーカーや販売会社に対し〝リース〟や〝割賦〟といったベンダーファイナンス(販売金融)を持って企業活動を支えているのが、NEC Financial Services(以下、NECFS)となる。1986年の事業開始以来、メーカーや販売会社の顧客である全米50州の大小様々な企業や自治体を対象に、数千ドルから数ミリオン規模までと幅広い金融面でのサポートを行なってきた。

 〝リース〟という言葉から、目に見えるモノを購入する際の〝分割払い〟などを連想する人も多いかもしれない。しかし、最近のリースは、ソフトウェアやサブスクリプションといった目には見えにくいサービスが対象となることも多く、こうしたシーンへの販売金融も増えている。「時代の流れは〝モノをできる限り持たない〟に向かっています。世界のビジネスのやり方や働き方が大きく変化している今、私たちもこの流れに合わせた新しい取組みに積極的に挑戦しているところです」と、NECFS会長の中村さんは言う。

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 これまで30数余年、NECコーポレーション・オブ・アメリカ社の子会社として電話交換機やICT(情報通信技術)関連機器販売のベンダーファイナンスを手がけてきた。しかし、2020年12月に日本の総合リース会社であるNECキャピタルソリューションの傘下に入ったことで、そのサービス対象領域が一気に広がった。業種も規模も問わない。自分たちが手掛けるのは〝パートナーであるメーカーおよび販売会社の売上拡大を実現するファイナンス〟ということ。日本、マレーシア、シンガポール、タイと東南アジアでの海外事業を成功させてきた実績、そこに米国市場に精通した約20名のプロフェッショナルによる長年の知見が加わり、NECFSの持つビジネスチャンスも加速度的に大きくなる。

 メーカー系金融会社のバックグラウンドを持ち、小額からの販売金融領域における豊かな経験を持つリース会社は珍しい。そのため、他リース会社で却下となるような難しい案件に対しても、同社の豊富な経験からしっかりと吟味し直し、各顧客にあったテイラーメイドなファイナンスプログラムを導き出す。結果として、同社のリース承認率は、全米主要リース会社の数値と比べて約10%高い水準をキープしている。

 また、8年前に立ち上げたメーカーや販売会社向けオンラインポータル「NED(ネッド)」も、同社のビジネスをしっかりと支える。見積もり依頼から審査申込、契約締結、案件の進捗状況確認まで、全てをオンライン上で完結できるため、時間がかかりがちなプロセスに関しても、受付後1〜3時間以内、最長でも3営業日以内に顧客に審査結果を伝えることができるような仕組みを完備する。

 「アメリカでは、製品やサービスを販売する時に販売金融を利用することが一般的です。日本とは異なり、ファイナンス活用に対してポジティブな社会なので、〝借りたお金を返済プランに従ってきっちり返していく〟ということが、信用力の構築へと繋がっていきます。アメリカ市場でモノを売っていく以上、在米日系企業もこうした文化・商慣習を理解し、販売活動の中で賢く活用して競争力を更に高めていくことが重要だと思います。もちろん、そこには日本的な考え方や柔軟性も必要だと思いますので、こうしたポイントを全て押さえたNECFSの存在意義があると確信しています」と中村さんは分析する。

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 2021年末にニュージャージーのサドルブルック本社に、新しい親会社からの初めてのメンバーとして着任した中村さんと眞鍋さん。二人ともこれまで駐在員家庭の子女として世界との繋がりの深い人生を歩んできた。中村さんは、幼少期をドイツで、小中時代をアメリカで過ごし、眞鍋さんはイギリスで生まれ8歳まで現地で暮らした。こうした環境下で培われたグローバルな考え方や視点が、同社の今後のビジネスにどのような変化を与えていくのか─今後の展開が非常に楽しみである。

《企業概況ニュース 2022年9月号 vol.285掲載》

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