第５回：健診で異常が出た時には《ひばりファミリーメディカル》

定期的な健康診断の重要性や、アメリカと日本の健康診断の違いなど、ひばりファミリーメディカル院長の桑間千佳医師に分かりやすく解説して頂くコーナーです。

《過去連載アーカイブ》
第１回：日本とアメリカの健康診断
 第２回：人間ドック？米国型健康診断？
第３回：日米健康診断、もう一つの相違点
 第４回：在米日本人向け健康診断

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　日本型人間ドックでは、基本的に受診者が検査項目を選択し、結果も受診者本人が受け取ります。異常な結果に対しては経過観察や専門医の受診が勧められますが、実際にどう対応するかは受診者自身に一任されます。指示通り専門医を受診して、適切なフォローアップを受けられる方がいる一方、無症状だからと次のステップを先延ばしにされる方があったり、検査結果についてご自身でネット検索をして不必要な不安を抱えられる方もあったりします。健診結果をいかにご自身の健康維持に役立てるかは、受診者の対応によってずいぶん変わってくることがあります。

　アメリカの医療では、どんな検査を受けるにも医師の指示が必要です。そして検査結果は指示をした医師に伝えられるという流れが原則です。症状の有無にかかわらず、ある時点でどんな検査を受けることがその方自身の役に立つかを判断するのは、専門知識を持った医療従事者が行うべきだという前提があるからです。一見検査を受けるのにハードルがあって不便なようにも思えますが、検査で異常が出た際にはとても合理的なシステムです。次にどのような対応が必要なのかは、はじめに検査を指示した医師が具体的に教えてくれます。異常な結果を受け取った時に新たに出てくる様々な質問にもその医師が答えてくれます。専門医の受診が必要な際には紹介も可能です。

　ひばりファミリーメディカルでは、健診を行うだけではなく、異常が見つかった際のその後のフォローアップも含めて、可能な限り受診者の方々の健康維持のサポートができるよう診療を行っています。

ひばりファミリーメディカル
院長　桑間千佳医師