外国籍の社員を雇用している場合、何らかの理由で社員が本国へ帰国してしまうことが一定数起こり得ます。
背景・課題
某在米日系企業ではH-1Bビザのスポンサーをし、中南米国籍の人材を現地雇用していましたが、ビザ期限満了に伴いこの社員は本国に帰国しなければならなくなりました。良好な関係を築いていたため、会社、本人双方ともに雇用関係を継続する方法を模索していました。
支援内容
このケースでは、クライアントが社員の帰国先の国に法人を持っていなかったことから、GoGlobalが現地での雇用主となり、雇用代行のサービスを提供しました。給与は現地通貨で支払い、雇用主として現地で求められる社会保障の支払いを行うことで、現地のコンプライアンスを遵守した雇用を実現し、従業員本人にとってプラスとなるように、追加で団体保険の提供を行いました。
結果
雇用代行サービスを利用することにより、クライアント、従業員本人が継続的に仕事をすることが出来、Win-Winの結果となりました。雇用代行開始から2年ほどになりますが、現在でも雇用が続いています。
在米日系企業ではこのケースと同様にH-1Bビザのスポンサーをして外国籍の社員を雇用している場合が多いと思います。従来であれば人材の帰国に伴い、交代要員を現地で探すのが主流でしたが、雇用代行サービスが活用できる今、帰国人材を失うことなく継続的に雇用することが可能となっています。もちろん職種やどのような仕事を任せるか等を考える必要はありますが、優秀な人材をキープするという観点から、オプションの一つとして雇用代行を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
《執筆者》
ディレクター 沖室 晃平
kohei.okimuro@goglobalgeo.com
GoGlobalは日本初のEORサービスプロバイダーで世界100ヵ国以上で雇用代行サービスを展開しており、グローバルで2000名を超える社員の雇用代行を行う。
https://goglobalgeo.com/ja-jp/
《連載》EORの時代変革
第一回 新たな人材雇用方法「Employer of Record」とは
第二回 Hire Anywhere