Home > US Living > MEDICAL > DOCTORS > 第6回:かかりつけ医の役割《ひばりファミリーメディカル》

定期的な健康診断の重要性や、アメリカと日本の健康診断の違いなど、ひばりファミリーメディカル院長の桑間千佳医師に分かりやすく解説して頂くコーナーです。

《過去連載アーカイブ》
第1
回:日本とアメリカの健康診断
第2
回:人間ドック?米国型健康診断?
第3回:日米健康診断、もう一つの相違点
第4回:在米日本人向け健康診断
第5回:健診で異常が出た時には

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 かかりつけ医には、病気や怪我の診察をする他に、お子さんの順調な発育や成長を見守り、成人の健康維持増進をサポートする、という大きな役割があります。健康情報があふれる現代、それらが非常に役立つことがある一方、どれが自分に当てはまるのか分からず迷路に入ってしまう危険もあります。たとえ大きな病気はなくても、健康面の疑問が湧くのは老若男女を問わず日常的にあることです。お一人お一人、それぞれに適切にお答えする、それがかかりつけ医です。

 日本では、赤ちゃんの発育を定期的にチェックする役割は保健所が担っています。集団検診の形態であるため、一人一人の疑問に丁寧に対応するのはなかなか難しいのが現実です。「自分の子供のこの状態は問題ないのだろうか」と保護者の方々が長らく頭を悩ませることも起きかねません。

 学校へ上がると校医による集団検診となります。最低限の健康状態はチェックできても、やはりきめ細かな対応は難しい状況です。重篤な症状がなくても、成長に伴う身体面、精神面での疑問、ちょっとしたトラブルは決して珍しくありません。相談の窓口としては、保健室の先生などもありますが、解決できないまま時が過ぎてしまう恐れもあります。

 成人になれば、人間ドックという便利な検診システムがあります。ただ、個々人の疑問に丁寧に対応できるかというと、必ずしも簡単ではありません。受け取った検診結果に専門医の受診が勧められているが、自分にそんな深刻な問題があるのだろうか。あるいは「気にしなくて良い所見」とあるが、本当に何でもないのか。気軽に相談できるところが思いつかないとネット検索で不安が増大してしまうこともあり得ます。

 アメリカの医療システムでは、生まれてすぐ誰もがかかりつけ医を持ちます。定期的に検診を受けつつ、疑問は随時相談をします。必要な予防接種も検診の際に受けていきます。それは学校に上がっても、大人になっても続きます。かかりつけ医はどんな相談も受け止め、それぞれの方と一緒に最善と思われるプランを考えていきます。必要であれば、専門医の受診をお勧めすることももちろんあります。

 ひばりファミリーメディカルでは、赤ちゃんから高齢者の方までお気軽にご相談いただけるよう、スタッフ一同心がけております。

 

ひばりファミリーメディカル
院長 桑間 千佳 医師

725 River Road, Suite 214, Edgewater, NJ 07020
TEL:201-581-8553

https://hibarifamilymedical.com/

 

《院長室からのメッセージ》
第1回:日本とアメリカの健康診断
第2回:人間ドック?米国型健康診断?
第3回:日米健康診断、もう一つの相違点
第4回:在米日本人向け健康診断
第5回:健診で異常が出た時には

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