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トッパンUSA、ジョージア州グリフィンに 海外初の透明バリアフィルム生産工場竣工 

独自の「印刷テクノロジー」で社会的課題を解決

凸版印刷の米国現地法人であるトッパンUSAインク(ジョージア州グリフィン、江崎純生社長)では、ジョージア州グリフィンに凸版印刷の透明バリアフィルム事業初の海外の生産拠点となるジョージア工場を新設した。4月7日には竣工式を行い、駆けつけた関係者約100名が新たな門出を祝った。
このジョージア工場で主に製造される「GLFILM」は、凸版印刷が独自に開発した透明バリアフィルムで、1986年より販売開始。現在約45の国と地域、約1万5000点の商品に採用され、世界市場トップのシェアを持つ。

北米をはじめ世界では、食品包装材市場の産業構造が大きく転換しつつある。品質劣化などで生じる「フードロス問題」。ビンや缶から軽量でコンパクトな軟包装材への「包装品の置き換え」。
こうした背景から今後もバリアフィルム市場は大きく拡大すると予想されている。凸版印刷ではここを成長分野のひとつと捉え、透明バリアフィルム関連事業の全体で2018年度に売上で約1000億円を目指している。

「G L F I L M 」は、水蒸気や酸素などのガス透過を防ぐ特性を持つ透明バリアフィルムで、凸版印刷独自の蒸着加工・コーティングといった高度な「印刷テクノロジー」を組み合わせること
で生まれた。これにより、内容物の変質・劣化を防ぎ品質を長期に渡って保持することができる。
また、金属探知機での使用ができ、電子レンジでの調理も可能。さらには透明なため、包装材として使用された場合、中身を見せることで商品をアピールすることができ、開封せずに中身を確認することが可能。

 

そのため、食品・飲料パッケージの他、シャンプーなどのトイレタリー、医療医薬、エレクトロニクス、産業資材と、その需要は多岐に渡る。同社では、昨年6月にイリノイ州に営業事務所を立ち上げ、主要顧客である有力コンバーターやエンドユーザーが集まる中西部エリアに向けて販売を強化する。

凸版印刷株式会社の金子眞吾代表取締役社長は、これまで「GL FILM」は日本で生産し輸入してきたが、今後は安定的な商品供給が可能となる。これからは北米のみにとどまらず、欧州や中南米に向けて積極的に透明バリアフィルムを広めていきたい」と意欲を語った。

ジョージア工場は、アトランタから約50マイル南にある州内初のECOフレンドリー工業団地「ザ・レイクス・アット・グリーン・バレー」内に位置し、約14万2000平方メートルの広大な敷地に9640平方メートルの建屋を持つ。投資額は約100億円で、約80人の雇用が創出される予定。

 

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