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月桂冠USA 社長 浪瀬 政宏 氏 インタビュー

清酒市場は、 これからのマーケット
月桂冠USA 社長 浪瀬 政宏 氏 インタビュー

清酒市場は、これからのマーケットleader

月桂冠USA  社長 浪瀬 政宏 氏 インタビュー
GEKKEIKAN SAKE (USA), INC.

企業概況ニュース 創立記念号 July, 15 2016 掲載

www.gekkeikan-sake.com

 

月桂冠USAの社長に着任して2年半。これまでの研究開発・品質管理の経験を活かし、アメリカ市場での月桂冠の存在感を高めるために日々奮闘している。同社では、現在年間約6000キロリットルの清酒を生産しており、1989年の工場始動時に比べると6倍ほどのスケールに成長している。これをいかに増やしていくかーーーこれが浪瀬さんの最大の課題であり、月桂冠USAにとっての挑戦となる。

良質な米と水に恵まれた地

サクラメントから西に車で30分ほど走ると、月桂冠USAが本社を構えるフォルサムに着く。ここには、お酒造りに不可欠な良質な「米と水」がある。サクラメント近郊で作られる「カルローズ」は、酒米山田錦の祖先「渡船(わたりぶね)」と、アメリカの長粒米を掛け合わせて作られ、 酒米の血筋を引く酒造りに非常に適したお米。また、シェラネバダ山脈の雪解け水が、月桂冠本社のある京都の水質に非常に近く、新鮮で良質な清酒を手頃な価格で市場に提供することに成功している。

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いいお酒を、安心して飲んで欲しい

浪瀬さんは、赴任当時のパーティーで、「ずっと前に飲んだ日本酒がひどくまずく、それ以来口にしていない」と言うアメリカ人に出会った。1回の貴重な飲酒体験が残念な結果に繋がることもある。こうした一人ひとりの飲酒体験を良いものにするためにも、常に良い品質の清酒を提供していこうと浪瀬さんは心に決めている。そのためには、まずは知ってもらい、そして日々品質を向上させていくことが大切になる。
統計的に見れば、アメリカ人はワインを月1〜2本飲むのに対し、清酒は数年で1本飲まれるかどうか。手にも取ってもらえないのが現実だ。初めて飲んだ時の『美味しい』を少しずつ増やすためにも、併設のテイスティングルームやイベントでの啓蒙活動に力を入れ、知ってもらう努力を続けていく。「味の好みとしては、アメリカでは、はっきりして分かりやすい味が好まれるようです。言葉にして表現できるもの、特に、濁り酒などは人気ですね。甘さ・辛さ・香りなど、頭で理解しやすい味にしていくことをテーマに改良を続けています」と浪瀬さんは気を引き締める。

 

一人ひとりの「美味しい」という飲酒体験を積み重ねる

清酒は、これからのマーケット

「残念ながら日本の清酒市場は縮小傾向にありますが、アメリカでは人口も増加しており、清酒はこれからのマーケットと言えます。日本からの清酒輸入量も伸び続け、将来の見通しは明るいと思っています。
アメリカで飲める清酒の種類もどんどんと増え、メーカーが切磋琢磨しながら清酒市場が活性化されていけば、このポテンシャルを引き出すことに繋がるので、清酒の将来がとても楽しみです。

 

年間1万キロリッターを目指す

月桂冠U S A では、徐々に増設を加え、将来的には年間1万キロリッターを作れる設備にしていく。先行するビールやワインといった他の飲料と戦えるような体制を整えていく。2015年には、サクラメント・アジアン・パシフィック商工会議所より「ビジネス・オブ・ザ・イヤー」を受賞、フォルサム市からも地域に根ざした企業として表彰された。1637年の古きから受け継がれる技術や品質が、ここアメリカでも認められ、着実に「信頼」を獲得して前へと進んでいる。

 

行程

 

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カルローズ米

 

 

 

フォルサム本社

フォルサム本社