Home > US Living > LIFESTYLE > Entertainment > 日本のポップカルチャー市場へのオタクコンテンツを 世界へ届けるというミッション

日本のポップカルチャー市場へのオタクコンテンツを 世界へ届けるというミッション

cross culture sm日本のポップカルチャー市場へのオタクコンテンツを
世界へ届けるというミッション

 Tokyo Otaku Mode
Global Marketing Division
YU Masui ( 升井 優) 氏

 

Tokyo Otaku Mode Inc.は、日本のポップカルチャーを世界のファンへ届けるためのイベントの運営や情報発信、商品開発、eコマースの運営などを行っている。
2012年にデラウェア州で創業し、東京の拠点に続いて2 0 1 4 年にはカリフォルニアのトーランスにオフィスを設立し、オタク市場へ向けた海外展開に力を入れてきた。
グローバルマーケティング部の升井さんは、各地イベントの運営を始め、オタク・ポップカルチャーについての市場調査やネットワーク作りのために、年に何回か米国を訪れている。
「熱狂度が凄いんです。海外という限られた環境のせいか、反応がものすごく良いですね」。ニューヨークではNew York Comic Con への出店やポップカルチャーイベント「Waku Waku+NYC」への参加、先日行われたJAPAN Week では会場全体を使ったスタンプラリー開催やブース出店を行った。

同社の収入源の大きな柱となっているのはeコマース事業。海外向けECサイト「Tokyo Otaku Mode Premium Shop」では、日本のアニメ関連グッズやキャラクターグッズを海外ファン向けに販売している。「日本が誇るキャラクターのグッズは世界中で人気です。しかし海外で日本のグッズを手に入れるのは簡単ではなく、どうやって買えるんですか? というお問い合わせが多数ありました。我々は『いいな』と思ったものをどこにいてもいつでもすぐ買える場所を作りたかったんです」。
情報発信やマーケティング活動はインスタグラムやFacebook というSN S をツールとしてフルに使っている。SNSで日本のポップカルチャーやメイドインジャパンのグッズなどの情報を発信している。

また、同社はキャラクターグッズなどの販売だけでなく、オタク文化を支えるクリエイターの支援にも力を入れている。世界的にはまだ知られていない作品を紹介し、そのクリエイター自身にもスポットライトを当てる。こうしたクリエイターの支援を行い、オタク文化の地位を高めていくことも同社のミッションのひとつとなっている。
「情報発信力の強さは重要です」と升井さんは強く言う。こうした情報はより早く、より広い範囲に発信ができるかが大切だ。こうした即効性の高さを求められるオタク情報にとってSNSは最適なツールとなる。それと同時に、常に欲しいものが手に入りにくい、情報が届きにくい海外ファンにとってはとても貴重な情報源となる。

「オタクカルチャーは米国でもマーケットは大きいです。情報が少ないぶん熱狂度は日本より高く感じることも。世界にいるOtaku の力を借りて、さらに日本のポップカルチャーという存在を広めていきたい」と意気込みを語った。

 

You may also like
コンテンツ産業の挑戦 −クールジャパンの戦略を探る−