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【銀行特集 Part1.:Interview】千葉銀行ニューヨーク支店 小高 信和 支店長 / 伊予銀行ニューヨーク 駐在員事務所 所長 髙橋 将人 氏

海外支店という重要な立場で日系企業を支え続けて30年

千葉銀行ニューヨーク支店
小高 信和 支店長

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千葉銀行は、ニューヨーク、香港、ロンドンと3 ヶ所に海外支店がある。このうちニューヨーク支店は海外業務の中心的存在として、預金、融資業務に加え、在米日系企業に対する海外進出支援業務を行っている。海外支店のネットワークがあることで、グローバルなニーズにも対応ができるのが同行の強みとなっている。ニューヨーク支店は1987年に設立し、まもなく30年目を迎える。90年代に在米地銀による撤退の動きが目立った中、同行は支店を存続させてきた。

「ロサンゼルス支店を閉めて、ニューヨークに業務を集約させることで拠点を留めることができました。お客様に迷惑をかけることはできないという当時の経営者の思いも強かったのだと思います。また、その時点で10年以上培ってきた海外ビジネスのノウハウや実績があったことも現地に留まった大きな要因です。」
そして同行は、2016年3月、新たな成長戦略として武蔵野銀行と包括提携を結んだ。合併や経営統合ではなく、経営の独立性を維持したうえでの協業という道を選んだ。

「日本は人口の減少や地域経済の低迷などにより地銀の経営環境は厳しくなっています。そうした中で経営統合や合併にふみきった地銀も出てきています。当行が武蔵野銀行をベストパートナーとして包括提携を行ったのは、両頭取の『地域のお客様を大事にする』という理念が同じであり、また激しい首都圏マーケット内での経営課題を共有している一方、店舗網は重複していないというメリットもあったためです。地方銀行はなによりも地域経済の発展に貢献するというコミットメントが大事です。

スピード感を持って施策を実現していくためには、包括的な業務提携がベストな選択であると考えました。」同支店が取引する企業は、自動車部品メーカー、食品製造・販売業者、建設・不動産と業種は幅広い。上場企業から日本国内で千葉銀行をメインバンクとして取引がある中堅・中小企業まで大小は問わない。近年は、飲食業界は新しく伸びている傾向
があるという。 「30年近くやってきて、苦しい時期もありました。そうした時期を乗り越えていくには時代の波をうまく捉えながら、柔軟に対応していく必要があると思います。日本国内だけで展開していれば良いという時代ではありません。それをお客様も感じているから、海外に進出しているわけです。その意味でも千葉銀行の業務や収益、資産に占めるニューヨーク支店の役割の重さはますます増すと思われるので、こうした期待にしっかりと応えていきたいと思っています」。

 

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お客様のため、そして愛媛県を盛り上げるため頑張ります

伊予銀行ニューヨーク 駐在員事務所
所長 髙橋 将人 氏

8-10-006sm今治タオルや造船産業、また鮮魚や観光業(道後温泉など)等、愛媛県の主要産業は多岐にわたっている。これらの愛媛県をベースとする企業の米国活動支援をお客さま目線で支える伊予銀行・通称「いよぎん」。ニューヨーク事務所を拠点とし、全米にわたってお客さまを支援する。
「全米には愛媛県はもちろん、瀬戸内圏域から多くの企業が進出されておられます。これから1件1件すべてのお客さまをご訪問させていただき、こちら米国事業でのニーズを汲み取っていきたいと思っています。ニューヨークだけでなく、お客さまは全土にいらっしゃいます。お客さま目線のサービスをご提供していくためには、実際にお会いさせていただくことが一番です」と、赴任しまだ数か月の髙橋氏はこれからの意気込みを語る。

一方で、観光PRにも意欲的だ。アジアからの旅行客が圧倒的なシェアを占め、まだまだ米国人にとっては馴染みの少ない愛媛県をもっと知ってもらい、広島を訪れる観光客にも足を延ばしてもらえるよう新たな取組みを模索中だ。

「米国人に愛媛県の良さを知ってもらうためにも、我々愛媛県出身の日本人同士が団結することも大事だと思っています。しばらく活動していなかった愛媛県人会を伊予銀行が音頭を取って復活させ、盛り上げていきたいですね。こういった活動も銀行の大事な務めだと思っています。愛媛にゆかりのある方ならどなたでもご参加できますので、ぜひみなさん集いましょう!」。 地域密着型の親しみやすさと地元愛が売りのいよぎん。
「これからも皆さまのご活躍を後押しさせていただきます!」。

企業概況ニュース 2016年9月号掲載

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