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米国竹中工務店 新藤陽一 社長

【イリノイ特集: Interview】 グローバル企業のネットワークと知識を活かした今後の展開
米国竹中工務店 新藤陽一 社長

【イリノイ特集: Interview】
グローバル企業のネットワークと知識を活かした今後の展開

米国竹中工務店  新藤陽一 社長

「リーマンショック後、2012年頃から復調の兆しが見え、それ以降は経営目標を達成しながら順調に昨年まで来ることができました。今年はちょっとスローダウンしましたが、年末までに目標達成の目処が立ち、来年の仕込みに取り掛かっているところです」と話すのは、同社の新藤陽一社長。米国経済が全体的に堅調なこと、同社が対象にしている日系企業の顧客が、自動車産業を中心に現状を維持していることを理由に、経営状況は順調な様子だ。
同社は、米国に1960年に進出して以来、40年以上にわたり総合建設業社として様々な案件に携わってきた。シカゴ本社を中心として日系進出企業の工場、倉庫などの産業施設、研究所、事務所を主体に、企画段階での計画用地選定のサポートから設計・施工、アフターサービスまで一貫したサービスを行っている。また、日本と米国以外にも東南アジア、インド、ヨーロッパ、中国にも展開するグローバル企業である。

最近、同社はニューヨークはマンハッタンにある、ホテル「Andaz 5th Avenue」の所有権をハイアット・ホテルズ・コーポレーションより取得した。「弊社は、建設業のみならず、グローバルにこれから成長していくためには、良い条件のものについては、信頼関係のもとに資産を取得して安定した経営基盤を築く一助にしたいという考えがあります。ちょうどお互いに〝ウィンウィン〟となるような好条件に収まりました。私自身もこの案件に携わりましたが、良くメンテが行き届いているいい物件だと思います。プロセスに関わった一員としても今回のことは非常に嬉しいです」と。
新藤社長は、1988年に入社。1994年から2 0 0 8 年までプロジェクトマネージャーとして米国に駐在。2011年に再び米国に戻り、2012年に社長に就任した。2度目の駐在ともあり、シカゴやその周辺州についても状況を十分に把握している。
「基本である日本の良質なサービスを日系企業へという基本コンセプトは変わらず、少しずつ米系の案件も増やしていく予定です。グローバル展開しているがゆえの弊社の強みを活かし、米国の地元ゼネコンとの差別化をしていきたいです」と現状と今後の抱負を語ってくれた。

 

企業概況ニュース 2016年9月号掲載

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