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ヘアカラーの日本代表として次のステージへ〜ホーユー・アメリカ

今月の人
ホーユー・アメリカ
佐々木 義広 社長

www.hoyu-usa.com
www.bigen-usa.com

企業概況ニュース2015年2月号掲載

日本国内でシェア40%とヘアカラー剤界でダントツの存在感を見せる「ホーユー」。しかし、ひとたび世界に場を移すと、ロレアル、P&G、ヘンケルと名だたる大企業がシェアを抑え、その差には象と蟻ほどの違いがある。こうした中、独自の高品質商品を前面に出し、ターゲット層を絞った展開が、米国市場でのホーユーの存在感を強めている。

同社の主力商品は、ヘアカラー剤の「ビゲン」、そして2008年に買収したサミー社のヘアスタイリング剤「ファットヘア」。この2ブランドが、今後のホーユーUSAを支える重要な柱となる。これまでも「ビゲン」に関しては、粉末、ミパーマを黒人層、またクリームタイプはアジア人を中心に愛用されてきたが。このうちの粉末タイプをヒスパニック層にも展開、次のステップへの道を拓いていく。また、「男性用製品」市場にも力を入れていき、これを4種類目のヘアカラー剤として成長させる。「ファットヘア」に関しても、すでにある高価格帯での販売チャネルを維持しつつ、白人層向けブランドとしての定着を図り、米国市場での売り上げ拡大を目指す。

佐々木さんは、研究者としてホーユーに入社し、美容師向けのパーマ剤開発に携わってきた。その後は商品開発やマーケティング、欧米営業部を経験し、昨年3月に現職としてロスに赴任した。欧米営業部として関わっていた頃は、アメリカは膨大な管轄エリアのひとつでしかなかったが、今はアメリカ100%。深さも違えば、その責任感も大きく違う。何よりもこれまで見てきたことが、上っ面だったことを痛感している。現地が直面している課題や問題が、十分に把握しきれていなかったという。

ここ数年は、本社の号令のもと、「安定化」を合言葉に投資を抑えてきた。しかし、2015年以降は投資機会を増やしていき、5年間で更に足腰を強化し 、ビゲンブランドを次のステージに突き動かす。これまで、日本から見ていたメキシコを始めとする中南米の販売代理店も今年からアメリカの管轄下に置かれる。また、美容師という目の肥えたプロを相手とするプロフェッショナル事業も毎年大きく伸ばしている。「ヘアカラーを専業に100年以上ビジネスをやってきた誇りがあります。アメリカのヘアカラー市場では、日本代表だと思っています。私たちの作る良い製品を、アメリカに住む多くの人たちにも使って頂きたい」と、その想いを伝えてくれた。

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