UBICは昨年8月にTechLaw Solutions, Inc.(テックロー・ソリューションズ社、以下TLS)を完全子会社としました。TLSは1983年に米国コロラド州で創業して以来、欧米での訴訟プロセスにおけるディスカバリ(証拠開示)支援サービス全般を提供してきたパイオニア的な企業のひとつです。100を超える法律事務所との業務経験を持ち、米国内の企業や金融機関、政府機関、地方自治体へのサービス提供実績も豊富です。しかし米国にはディスカバリ企業が1,200社あるとも言われ、業務の電子化が進むにつれて価格以外で他社との差別化が難しくなってきていました。
一方、UBICは、ドキュメントレビュー(弁護士が訴訟の争点に関する証拠を見極めるプロセス)に対し、電子メールなどのテキストデータを含む膨大なビジネス文書の中から重要な証拠を効率よく探し出すシステムを開発してきました。アジア言語にも強い独自開発の人工知能は、最先端の技術として世界各地に拠点を持つ企業から評価されていますが、訴訟大国の米国で業務を拡大するには、“日本発”であることがかえって米国内での進出を難しくする局面もありました。
そこで、豊富なプロジェクト・マネジメントのノウハウを有するTLSと、高い技術力に加えてアジアと米国における言語・文化・ビジネス習慣の違いを理解しているUBICが組むことにより、お客様に世界最高品質のサービスを提供できると考えています。訴訟支援の経験を活かした新製品として、ビジネス上のリスクを予見する自動監査システム「Lit i View EMAIL AUDITOR」や、人工知能を新たな事業分野に応用する準備を進めています。今後のUBICの展開に、ぜひご期待ください。
UBIC North America, Inc.