資料提供：近鉄インターナショナル セールスエグゼクティブ
マイレージを貯めると得をするということは理解していても、実際の貯め方、または使い方が分からないという人が多い。
日頃から出張手配管理業務等のBTM(Business Travel Management)を主に行っている近鉄インターナショナル社が、マイレージの貯め方についてのオンラインセミナーを開講した。予想以上の多くの参加者が集まり、質問も活発的に飛び交った。
同セミナーの反響からも、ビジネス出張の多い方、または家族で一年に一度の里帰りをしている人にとっては、注目するトピックのひとつだということが分かる。
ちょっとの知識と工夫で出張のコスト削減も可能。お得な里帰りを実現することもできるマイレージの賢い貯め方と使い方について、詳しく解説する。
賢いマイレージの貯め方
賢いマイレージの貯めには、まず自分が持つマイレージの会員なっている航空会社の提携グループを理解しておくのも賢くマイレージを貯めるのに重要なポイント。これからマイル会員の登録をしたいという人も自分が利用したい航空会社はどのグループに入っているかということを事前に確認しておきたい。
航空会社の提携グループは大きく分けて３つのアライアンスに分かれる。これらのアライアンスで最も大きいのが、スターアライアンスで、ユナイテッド航空や全日空などが加盟している。加盟会社数も27社で一番多く、それに伴って就航空港数もワンワールドが994空港、スカイチームが1052空港、スターアライアンスは1348空港と多い。
ネットワークの大きさでいうとスターアライアンスが一番大きく、それに続いてスカイチームとなっている。
加算ルールが2015年から大幅に変更
マイルの貯めやすい航空会社も変わってくる
2014年の時点では、NYCとロサンゼルス往復を利用した場合、アメリカン航空会社、ユナイテッド航空、デルタ航空の米系航空会社の3社は、飛行距離に対するマイルが加算対象だった。
かし、今年2015年から、各航空会社による方針の見直しがあり、ユナイテッド航空、デルタ航空に関しては航空運賃（基本運賃、燃油サーチャージおよび航空会社の課すサーチャージ）が加算マイルの対象となり、1ドルにつき5マイルが加算される。
但し、アメリカン航空に限っては従来通り、マイルが対象になる。また、ANAやJALは、従来は米系航空会社の3分の1のマイル獲得数となっており、今後もルールが変更する予定はない。
これからは飛行距離の100％が加算されるアメリカン航空が有利となり、この大幅な変更をきっかけに、利用航空会社の見直すユーザーの動きが、今後注目される。
マイルの有効期限に注意！
また、もうひとつマイルを貯める際に注意しなければならないのが「有効期限」である。
・アメリカン航空－18カ月
・ユナイテッド航空－18カ月
・デルタ－なし
・JAL－36カ月
・ANA－36カ月
となっている。
せっかく貯めたマイルは、有効期限がそれぞれある。有効期限を過ぎると貯めたマイルは失効されてしまう。
いつ有効期限が切れるかを把握しておくことも、賢いマイルの利用に繋がる。アメリカン航空とユナイテッド航空に関してはこの18カ月の間に何かしらのアクション（マイルの加算や使用）があった場合は、そこからさらに18カ月有効期限が延長になるという仕組みになっている。
他航空会社に比べると、有効期限に関しては、有効期限がないデルタ航空が有利である。
フライト以外でマイレージを貯める方法
クレジットカードを利用してマイルを貯める
クレジットカード （ベーシックカードでの比較）
フライト以外でマイルを貯める方法で、最も一般的なのが、クレジットカードの利用である。航空会社はそれぞれクレジットカード会社と提携しており、クレジットカードで買い物をするとマイルが貯められるようになっている。
シティ・アドバンテージはアメリカン航空、マイレージプラス・エクスプローラーはユナイテッド、アメックスはデルタとそれぞれ提携している。
３つのベーシック・クラスのクレジットカードを比較（表３）してみると、年間費はマイレージプラス・エクスプローラー（ユナイテッド）とスカイマイル・ゴールドアメックス（デルタ）は初年度の年会費はなしで翌年からは95ドル、そして3社とも同額の年会費になっている。マイルの加算もすべてどれも同じで1ドルにつき1マイル。預け荷物の無料化や優先搭乗の優先などの条件は同等になっている。
その他、特典は各社それぞれ独自性のあるものを付与している。ユナイテッド航空はマイレージプラス・エクスプローラーの会員になると、マイレージの有効期限が免除されるという特典が付く。
買い物をしてマイルが貯まる他、空港ラウンジの割引や利用などの特典が付いたりと、出張や旅行が多い人にとっては必携のクレジットカードといえる。
その他のマイルの獲得方法はホテルやレンタカーの利用、またデルタの場合は、カーサービスや航空シャトル、ユナイテッドは、アムトラックや食事、オンラインショッピングなど。
また、アンケートに回答、DirectTV、アメリカン、ユナイテッドは、ガス、電気などの支払い、さらに金融機関でいうと、モーゲージなどの支払いでマイルが獲得もできる。
さらにこれらのクレジットカードを新規で作ると5000から最大50000マイル近くまでのボーナスマイルが獲得できる新規加入ボーナスマイルキャンペーンなどもやっている。
オンラインショッピングでのマイル獲得方法
ユナイテッドの場合
www.united.com/mileageplus ⇒ Earn award miles ⇒ MileagePlus Shopping
から、メーシーズやApple Storeなどのオンラインショップのページに飛ぶようになっている。ここから、プロモーションコードを入力して購入したり、またはマイレージ・エクスプローラーのクレジットカード払いをするとマイルが獲得できる。
賢いマイルの使い方
無料航空券 アップグレード どの航空会社がお得？
【無料航空券に必要なマイル数 】シカゴ－成田 往復 エコノミー
マイル数が多く貯まると無料航空券やアップグレードなどと引き換えも可能になる。日本行きの無料航空券に必要なマイルを調べると、日系の航空会社の方が、マイル数が低く、かなり米系より得になっている。
貯めたマイルを使える確率
貯めたマイルを使って航空券を購入したいと思っても、予約が取れにくいという声も多い。予約したくもお目当ての日にちが取れなくて、マイルを使う機会がないということが起こる。IdeaWorks社調査***によると、サウスウエスト航空、ベルリン航空が予約制効率100％、デルタは55％、ユナイテッドは71.4％、アメリカンは55％となっている。前年比は、アメリカンは+6.4％、ユナイテッドは-8.6％だった。
デルタは、かつてから顧客から苦情が多くあったため、2014年度は改善をして、18.6％と成功率を大幅にアップした。さらにデルタは最小マイルで取れる座席替え、これからもさらに改善される予測されている。
***2014年6月~10月の間の旅行を 2014年3月に予約した場合
2015年マイル利用のお得情報
知っておくとお得！無料航空券を取る際のひと工夫
AAまたはOne Worldの提携航空会社の場合
ショッピングに利用
マイル交換
マイルの管理をしよう
今やアプリなどでマイルが簡単に管理できる。マイル管理をきちんとしておくことで、カードの使い分けなどもスムーズにできる。
▶AwardWallet.com
•航空会社（JAL,ANA含む）のマイル、 ホテルのポイント、クレジットカードのポイントなどを一括管理
•有効期限アラート、残高管理に便利
空港ラウンジメンバーになる
エリート会員のラウンジアクセス
エリートの会員のラウンジアクセスはさらに特典がある。アメリカンの場合、プラチナ以上、並びにJALのサファイア以上のエリート会員はOne World加盟航空会社のラウンジがどこでも利用できる。
DELTAもゴールド以上はSky Teamのラウンジが利用でき、ユナイテッドのゴールド以上、ANAのプラチナ以上はスターアライアンスの加盟航空会社のラウンジがすべて利用可能。さらにこれらすべての会員は１名まで同伴者のアクセスができる。
但し、米国内線のみの旅行の際はこのラウンジアクセスは利用できない。但し、これは国際線を利用する際に適用となり、国内線のみでは利用できない。
マイレージに関するQ & A
回答者：近鉄インターナショナル セールスエグゼクティブ 神下 尚工氏
Ｑ.旅行会社でホテルやレンタカーを予約した場合マイレージ取得率に差はありますか？
旅行会社を通しても個人、インターネット、どの窓口から予約しても、マイレージの獲得率には差はなく、どこも同じです。
Ｑ.マイレージの獲得を考えるとアメリカン航空が一番お得に感じますが、航空運賃ベースに変更になる予定はありますか？
他社が揃って同じ流れになっているのでアメリカン航空運賃も恐らく2年以内には変更になる可能性があります。
※本セミナーは2014年12月に行われたものです。その後内容が変更されている場合もございますので、あらかじめご了承ください。
