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ダサルトシステムズ・アメリカ 戦略パートナーシップ・ディレクター エンジェル・リボ氏

Company Profile

メキシコのビジネスはカウンターパートとの食事から!

メキシコのビジネス慣行(Vol.1)

エンジェル・リボ氏はソフトウェアおよびエンジニアリング企業ダサルトシステムズ・アメリカ(Dassault Systèmes Americas Corporation)で米国・カナダ、メキシコでのパートナーシップ構築・管理を行う戦略パートナーシップ・ディレクターである。同氏は自らの経験をもとにメキシコでビジネスを行う場合のアドバイスを行った。

Q: メキシコでビジネスを行う際、注意すべき点は何か?

メキシコ人はアメリカやスペインなど外国とビジネスを行うことに大変興味をもっており、常に外国人を歓待する。そして、メキシコでは家族(ファミリー)が非常に大切です。メキシコで販売チャネルの開発を長く行ってきたが、成功するためには、自分の会社とローカルの会社が家族であるという考え方を全面に押し出すことが必要でした。両社が協力しあうことでビジネスが成功するので、ローカルの会社を最大限に支援する必要がある。メキシコでビジネスの関係を構築することは、家族の絆を作るのと同じ方法で行うとうまく行きます。

食事はメキシコのビジネスライフでは非常に重要な役割を果たします。エグゼクティブが社員を朝食に招くこともしばしばあります。メキシコでローカルのカウンターパートとビジネスを行い、成功したいのであれば、食事に招くことが関係づくりの第一歩となります。

注意すべき点は、メキシコ人は礼儀正しく、言葉に暖かみもあるが、必ずしもアメリカ人のように率直ではないかも知れないということ。

また、不安定な経済が長く続いたメキシコではインフレーションや通貨価値の低下を経験してきたため、このことが短期的なビジネスの見方を招く結果なってしまいました。メキシコは将来の変化が予想できず、現在のみに焦点を当てている。財務的な観点で長期的戦略を取る方が優れた結果が期待できることがわかっていても、短期的な利点を説く方がメキシコの企業にアピールできます。

Q: メキシコで避けるべき事とは?

メキシコ人は誰にも親切であるが、驕っている、あるいは騒々しい人々は嫌う傾向があります。控え目かつ正直、相手を尊敬する態度が必要。身勝手な態度を取るとビジネス成功のチャンスを逃すことになります。

Q: メキシコでビジネスを行う上で最大の課題は何か?

時として、こちらの質問に対して、相手が本当に正直に答えているのか、あるいは単に自分を喜ばせたいだけなのか、わからないことがあります。これがメキシコでのビジネスディスカッションにおける最大の課題。そのため常に再確認が必要である。例えばメキシコ企業の人々とミーティングを行った後、相手方出席者の一段階ランクの低い人に、自分のミーティングに関する理解を確認した方が良いでしょう。

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