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新しいタイプのフードデリバリー
《MYハッピータミークラブ》

家族の健康に寄り添う
新しいタイプのフードデリバリー
《MYハッピータミークラブ》

MYハッピータミークラブ
共同経営者 反町 真理香 さん
共同経営者 八田 百合 さん
www.myhappytummyclub.com

 

 昨年2月、子育てに奮闘する二人の女性が、同じ境遇のママ達の役に立ちたいとの想いからNYでビジネスを立ち上げた。自然和食の作り置き宅配サービスだ。主にビジネスマネージメントを担当する反町さんは、日本で建築関係のキャリアを経てNYに留学。親友となる八田さんと出会いNYでの将来を真剣に語り合った。その後妊娠出産期の激しい体調変化や職場復帰による生活環境の変化の中で、日本の母が作るような温かく健康的な家庭料理を簡単にオーダーできたらいいのにと感じた。共同経営者で主にフードマネージメントを担う八田さんは、台湾で育った幼少の頃から母親を助け料理と家事を担当し、小学校に持っていく自作のお弁当にもこだわりがあった。

 そんな二人の生み出したビジネスはパンデミック直前の立ち上げから約一年、口コミなどでその客層は徐々に広がり、子供のいる家庭から単身赴任者まで週に約400食を提供している。現在は大きなコマーシャルキッチンへ引っ越し、板前経験20年以上のベテランを含む8人で調理を行う。栄養士監修のもと、二人で考案した健康的且つ味や食感で飽きない工夫がされたメニューは、今では3ヶ月先まで同じものがない程に増えた。オーダーは週単位(約5日分)でサイズも選べ、5日目でも美味しいレシピが考案されている。料理はできる限り自然素材で作られ、環境に配慮したコンテナー再利用システム (デポジット制、後に返金)を採用し、注文した翌週に自宅まで宅配される。また、子供の生後100日を祝う「お食い初め」の出張サービスも行っている。

 反町さんは語る。「自分が出産のときにほしかったもの、手に入らなかった全てを提供できるサービスを作りたい。お客様の家族の一員のような存在になり、お腹にも心にも身近で寄り添えるようなコミュティ=クラブを創造したい」。母国から遠く離れた地で暮らす私達にとって、二人の女性ならではの発想で生まれた温かいビジネスはとても心強い存在になっていくだろう。

《企業概況ニュース4月号 vol.266掲載》