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理学療法士のゴルフ談義《第1回》

身体の大切さ、トレーニングの大切さを知る

 毎年4月第1週目に行われ、ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを舞台に、世界中のトッププレーヤーが一同に集まり夢のグリーンジャケットを競い争うマスターズゴルフトーナメントはまさにゴルフの「夢の舞台」です。2015年に初めてトーナメント観戦に行った時に、想像以上に綺麗な世界に心を奪われたことは今でも鮮明に覚えています。

 このマスターズで松山英樹選手がアジア勢初となる歴史的優勝を飾ったことは日本でも大きくニュースで取り上げられたと思います。そしてこの優勝で注目を集めたのが「チーム松山」の存在ではないでしょうか?

 ゴルフにおいて「チーム」とは何か? と思った方も多いかもしれないですね。近年の米国プロゴルフ界ではキャディー、トレーナー、ゴルフコーチ、そして栄養士など数名で構成されるチームで選手をサポートすることが常識になっています。つまりゴルフスイングだけでなく、身体の大切さそしてトレーニングの大切さに気付いた選手達がこのような専門家を雇って身体のケアからきちんとゴルフに向き合う時代になっているのです。

 「ゴルフは親父のスポーツ」「ゴルフはスポーツなの?」などといわれた一昔前だと考えられないですね。とはいえ、一般のゴルファーはどうでしょうか?ゴルフのために身体のケアをしている、またゴルフのための専門トレーニングをしているといった方は非常に限られているのではないでしょうか?

 またゴルフは正しく向き合えば外に出ること、そして芝生の上を歩行すること、仲間とコミュニケーションを取ることといった、健康促進や健康維持のために最高の運動でもあります。しかし、残念ながら捻転するからといった理由で、ゴルフは腰に悪いといった間違った知識を持っている方もいますね。

 そんなゴルフをより多くの方に末長く楽しんでもらいたいと、現在NY FuncPhysioではゴルフスイングを身体の側面から構築するという、全く新しいゴルフへの取り組み方をサポートしています。我々のキャッチフレーズ「一生健康、一生プレー」のために必要な身体の知識、そして取り組むべきゴルフエクササイズやゴルフレッスンを提供しています。

 今月から始まった「理学療法士のゴルフ談義」連載では、主に、体の面からみたゴルフについてお話をさせていただきたいと思っています。次号では「座りっぱなしでいる人がゴルフが下手になる理由」についてお話ししたいと思います。ゴルフをより楽しむため、より上手くなるため、そしてゴルフを通してより健康になるための情報を発信していきたいと思いますので宜しくお願いします。

 

執筆:高田 洋平(理学療法博士)

コロンビア大学医学部附属理学療法学科卒業 / New York FuncPhysioクリニック医院長 /
JWGA (Japan Wellness Golf Association)理事

ゴルフリハビリ、トレーニングを学びたいと渡米。ゴルフ好きが高じてNY日本人コミュニティーではNo1の実力を持つ。いくつかの大会での優勝、そして米国ゴルフクラブのクラブチャンピオンにも輝いている。自身の経験を生かし、身体からゴルフを向上させるFuncGolfメソッドを教えている。

New York FuncPhysioクリニック
NY FuncPhysio

Midtown Manhattanにある医療クリニック。首肩腰の問題や、捻挫などの怪我、アゴの問題、そしてウィメンズヘルスを専門としている。治療内容:理学療法、徒手療法、レーザー治療、鍼治療、マッサージなど

《企業概況ニュース5月号 vol.267掲載》

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