Home > US Living > HR > 第二回 Hire Anywhere 《GoGlobal》

 前回はEmployer of Record(EOR)の概要についてお話させて頂きましたが、今回から具体的な事例をご紹介させて頂きます。EORのニーズとして最も多いと言われるのが、遠隔であっても優秀な人材であればリモート雇用したいというものです。

背景・課題

 某テック企業では以前から外国籍のエンジニア採用を積極的に行われていました。日本国内に在住の外国籍社員に留まらず、海外に在住の人材については日本でビザのサポートをし、日本に連れてくるという形で採用を行っていました。しかしながら、2020年に蔓延したCOVID-19の影響で国境が閉ざされ、以前のような採用が困難となりました。国内での採用に完全にシフトをせざるを得なくなったのですが、日本国内ではエンジニアの母数が限られている点、採用競争が激しい中で、新しい採用方法を模索されていました。そのような中でGoGlobalのサービスを知っていただきました。

支援内容

 当社はEORと呼ばれる海外での雇用代行サービスを展開しており、クライアントが拠点を有さない国でも自由に人材雇用が出来るインフラを提供しています。こちらのクライアントのケースでは、海外から日本に人材を連れて来ることが出来なくなった今、海外にいる人材に関しては海外に居住したまま仕事を行うというスキームに切り替える提案を行いました。エンジニアという職種柄、必ずしも物理的に日本にいることのプライオリティは高くなく、人材が見つかりさえすれば最短2週間で勤務が開始できるという点もクライアントにとって大きなメリットがありました。また、物理的にいる必要はないものの、時差が大きすぎていると仕事に支障が出るという観点から、日本から時差3時間圏内の国で雇用を進めるという決定をしました。

結果

 EORのモデルで人材採用を進めた結果、コロナ禍にも関わらず、滞りなく優秀な人材を獲得することが出来ました。また、自社雇用ではないので、給与計算、社会保障の支払いといった人事面は全てGoGlobalが担当し、クライアントと従業員はあくまでもコアな業務に集中することが出来ました。今ではEORを活用し、アジア各国で20名ほどの雇用代行を行っています。

 上記会社のケースのように、優秀な人材を確保するという意味では国境が無くなりつつあります。EORのような仕組みを上手く採用戦略に使うのも一つのオプションではないでしょうか。

 

《執筆者》


ディレクター 沖室 晃平
kohei.okimuro@goglobalgeo.com


GoGlobalは日本初のEORサービスプロバイダーで世界100ヵ国以上で雇用代行サービスを展開しており、グローバルで2000名を超える社員の雇用代行を行う。
https://goglobalgeo.com/ja-jp/

 

《連載》EORの時代変革
第一回 新たな人材雇用方法「Employer of Record」とは

 

《企業概況ニュース 5月号掲載》

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