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‟伝わる”プロモーション映像で米国進出をサポート

《Flag Pictures, Inc.》日米の視点の違いを意識した
‟伝わる”プロモーション映像で米国進出をサポート

Flag Pictures, Inc.    
Manager / Producer 西堂 慶 さん           https://flag-pictures.global

 デジタルマーケティングにおいて、映像を中心とした各種ウェブコンテンツの企画から制作、配信、さらに広告・宣伝までの一連をプランニングし、ワンストップで提供するフラッグは、2019年3月ハリウッドに、海外向けに特化した映像制作を行うフラッグ・ピクチャーズを設立。日本をベースとしたクライアントの海外進出をサポートする。

 同社では、米国のクリエーターチームがヒアリングから制作までを一貫して行う。西堂さんはプロデューサーとしてチームメンバーを統括し、案件の進行を管理する。映像産業の中心地ハリウッドは、機材の選択肢の充実度、キャストの豊富さといった利点からクオリティーの高い映像表現が可能なうえ、海外クリエーターに直接オーダーすることで生じる進行コントロールやコミュニケーション等の不安要素を取り除くことができる。

 現地のマーケットやユーザー、生活様式、ビジネス慣習を理解したうえで制作にあたるチームが必要だと西堂さんは話す。「米国の視聴者が違和感を持つ点、好まれる映像構成など、日本国内向けの映像とは意識するポイントが違ってきます。どんな人に見てもらうか、何を伝えたいか、というところから具体的にヒアリングさせて頂き、よりクライアントの目的にあった映像に仕上げることを心がけています」。

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 西堂さんは新卒でフラッグに入社し映像制作に携わった後、サイバーエージェント子会社へ移り、ライブコマース事業を手掛けていた。フラッグの米国現地法人立ち上げにあたり、社長より直々に声がかかり、責任者として渡米。NY生まれで米国生活が長く、ゆくゆくは海外でビジネスをという想いが実現するかたちとなった。米国のクリエーターとチームを組んで制作を行うとともにクリエーターネットワークの構築、会社の認知度向上など事業開発面も並行して取り組む。

 「現地法人や駐在事務所は人も予算も限定的な中、大きなミッションを抱え、プロモーションまで手が回らないという話をよく聞きます。しかし、デジタルを活用したプロモーションは今後絶対に必要なので、我々をクリエイティブ部門のチームメンバーとして頼ってもらえる存在になりたいですね」と話す西堂さんの頭の中には、設立1年半の会社をどう成長させていくか、様々な構想が浮かんでいるようだ。デジタル回りのトータルサポート、ライブ配信などサービスの幅を広げていくとともに、米国企業の日本進出の窓口にもなるよう体制を整えていく。

  《企業概況ニュース》2021年 01月号掲載