前回のコラムではコロナ禍の影響で「システム部門の観点からBCPを行う上でどう対応すべきか」についてお話したが、この予測できない危機的な状況の中で今一度北米でのITプロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントオフィス (PMO)の役割と重要性について考えてみたい。

PMOとは、PMBOK(プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法をまとめたもの)によると「プロジェクトに関連するガバナンス・プロセスを標準化し、資源、方法論、ツール、および技法の共有を促進するマネジメント構造」である。要はITプロジェクトにおいてプロジェクト全体を管理する組織とその管理手法である。

PMOの役割は、ITプロジェクト全体の進捗管理からリソース、品質、スコープ等の管理まで多岐に渡り、特に海外子会社のITプロジェクトで成功するためにPMOは重要な役割を果たす。

下記はPMOの役割だ。

  • プロジェクト管理

日々のプロジェクトタスクの計画・スケジュール、役割分担、プロジェクト進捗確認などを行いながらプロジェクトを全体を管理する。プロジェクト管理のノウハウを持った経験者が入ることでよりスムーズなプロジェクト管理が可能。

  • プロジェクトコミュニケーション

特に海外プロジェクトの場合は、現地ローカルメンバーと日本本社側と定期的にプロジェクト進捗を報告する必要があるため、英語・日本語でのプロジェクトコミュニケーションが必要。

  • 課題管理やリスク管理

新しいITプロジェクトやERP導入などで発生したプロジェクト課題の管理や対応、将来発生する可能性のあるリスクの迅速な対応もPMOの大きな役割。

  • プロジェクト品質管理

海外のプロジェクトでは国外のオフショア開発、運用サポートなども発生するため、プロジェクトの品質を保ちながら計画通りにプロジェクトを推進。

海外でのITプロジェクトの難しさは、現地ローカルの法制度対応やクライアント、導入ベンダー含めた言葉、文化、働き方の違いで発生する様々な問題に迅速に対応することだ。そこで提案したいのは、海外プロジェクト経験があり、日本語・英語を話せるバイリンガルコンサルタントをPMOメンバーとしての参画させることをお勧めしたい。

弊社サイトからより詳細な「海外プロジェクトにおけるプロジェクトマネージメントオフィス(PMO)の役割と重要性」資料のダウンロードが可能です。

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藤本 光
Bluevision Inc.
CEO & Consultant
http://bluevisioninc.com/about-us/

《企業概況ニュース》2020年 7月号掲載