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レーザーテクノロジーを使った高度な生産システムを提案

KATAOKA-SS AMERICA CORP.
Co-founder & President  山口 悦司 さん           

 ㈱片岡製作所の米国拠点として、ロサンゼルス近郊のトーランスとネバダ州リノに拠点を置く。片岡製作所ではレーザー加工と二次電池検査を中核に最先端の技術を生かし、様々な産業分野に製造設備の開発、製造、販売を行っている。主力製品はレーザー加工システム、二次電池検査システム、近年ではライフサイエンス分野にも同社のレーザー装置が活用されており、米国拠点では主にシステムインスタレーションや保守サービスを行う。

 2015年にリノ郊外にリチウムイオン電池メーカーの巨大プラントが操業し、そこで同社の二次電池充放電検査装置が採用され、これに伴い同社も米国拠点を設置した。「ひとつの装置が巨大で、かつ専門性の高い装置が複数台導入されており、かなり大掛かりなプロジェクトです。リノの現地社員による保守サービスとプロジェクトベースで日本から専門社員が派遣されます」と話すのは、米国拠点責任者の山口さん。

 ライフサイエンス分野においては、AI技術と同社のレーザー技術をオールインワンにした不要細胞除去や必要細胞選別を高速で行う細胞プロセッシング装置を提案し、幹細胞技術の研究・開発で活用されている。「日進月歩の業界なので、ユーザーが必要とする技術に対応していくのが面白くもあり、チャレンジングですね」と山口さん。また、製薬会社や学術機関など、同社の装置を必要とする企業・団体の規模は様々で、その用途の幅に対応できるような製品展開の余地があると感じている。パンデミックの影響で日本から輸入した装置が納品できない状況だが、先端技術を支える同社の景況は明るい。「弊社のモットーは“ニッチのトップを目指す”です。最終製品の完成度を高める、替えが効かないレーザー加工装置を提案しています」。

  《企業概況ニュース》2020年 6月号掲載