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《Total Management Services, America INC.》

企業の一員として頼られる存在でありたい
《Total Management Services, America INC.》

人に関することならTMSに

Total Management Services, America INC. (TMS)
President 島影 崇子さん
https://www.tmsjob.com/

 

 島影さんは今年で米国在住30年。留学中に幸運にもグリーンカードに当選し、大手旅行会社17年勤めてきた。その後人材の仕事に転向し数年が経ったころ、群馬県高崎市に本社を構え北関東を中心に40支店を展開する人材派遣のTMSがロサンゼルスへ進出するにあたって、縁あって声がかかった。責任者として会社を立ち上げ、新たなスタートを切った。

 TMSは人材紹介、人材派遣を柱に、人事・アドミ関連のアウトソーシングサービスも行う。リクルーターはみな米国生まれ米国育ちのバイリンガルで、日本語が話せない日系人を日系企業にうまくマッチングさせる点が強みだ。

 人種も育った環境も十人十色な登録者に対し、島影さんは親心を持って接する。「遅刻に対する認識や感情表現の違いに苦労することも多いです。日本人だから、女だから、しっかり注意しないとなめられると思ったこともありました。でも、頭ごなしに怒ったりせずに、彼らの言い分をちゃんと聞き、どうしたら改善できるかを一緒に考えるようにしています」。

 その姿勢は社内でも変わらない。齟齬が生じないよう何でもよく話し合い、オープンなコミュニケーションを心掛ける。社員を信頼し、自らの判断で主体的に行動するよう指導してきたことで、時には尻込みする島影さんの背中を押してくれるほど「肝が据わっていて頼もしい」と嬉しそうに話す。

 パンデミックにより鈍化していた人材採用は2月頃から動き出した。オフィスに出勤できるといった地理的な必須条件はほぼなくなった分、本当に優秀な人材を企業は求めており、給与のベースもアップ傾向にあるという。動き始めたマーケットに安堵しつつも島影さんは「ただ求人を蒔くのではなく、人に関することはTMSに頼めばいいと思ってもらえる会社でありたい。そのためには、企業の一員として同じ方向を向き、同じ気持ちで仕事をしているという姿勢を示すことが大切だと思っています」と熱意を語った。

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《企業概況ニュース4月号 vol.266掲載》

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