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【一歩先行く 男のスーツ魅力術】2021年のファッション傾向

 新年あけましておめでとうございます。昨年は、コロナが世界中を席巻し猛威を振るった激動の1年でした。世界の常識も変わり、消費者行動の変化により、多くの企業が戦略の方向転換を迫られたことと思います。それぞれの働き方や生活面でも変化が求められ、日々の身だしなみにまで影響を及ぼした為、在宅勤務での服装について困っているというようなお悩み相談も多かった年でした。

 では、ファッションの視点で考える2021年はどんな年でしょうか? ファッション業界の祭典のファッションウィークも大きく変わろうとしています。21年春夏コレクションも、観客がいないオンラインショーや360度撮影カメラでのプレゼンなど、最新のデジタル技術が駆使されました。今までより多くの人にショー映像が届けられ、かつ経費削減も可能になるなど多くのメリットがあり、今後もデジタル化は進んでいくでしょう。また、小売という切り口でも外出制限などで店舗の在り方は見直され、更にオンライン化に拍車が掛かるのは間違いありません。ただ課題としては、デジタル化の中でもショー会場での熱気や興奮、また店舗で実際に商品を選ぶ喜びなどの「体験」をどうやって伝えるかが重要になっていきます。

 このような中で迎える2021年のファッション傾向ですが、コロナ以降、今までの常識が常識でなくなり、物事の本質を考える時間が増えているので、「健康志向」「エコロジー」「サスティナブル」「コンフォタブル」などが大きな流れとしてあります。素材もリサイクルやオーガニックが増え、商品過多のファストファッション人気に陰りがでて、個人に合わせて受注生産するカスタムオーダーが人気となってきています。

 では、アイテム別にはどうでしょうか。

◇ジャケット◇

 少しカジュアルなジャケットは21年春夏もトレンドです。カジュアルなコーディネートでは、チノパンやカーゴパンツと合わせても良いでしょう。サファリテイストも旬なので、休日には大きなポケットがついているサファリジャケットや、アースカラーのサンド、カーキ、オリーブなど色で表現するのも、大人のカジュアルとして取り入れやすいと思います。 

◇スーツ◇

 スーツは、長く続いたピッタリフィットしたシルエットから、少しオーバーサイズのジャケットやワイドパンツにトレンドが移行し、春夏もそのトレンドが継続しています。この機会にウエストラインを絞らないジャケットやダブルのジャケットを購入するのも良いですし、パンツもシルエットを少し太めにしたりするだけで印象は変わると思います。ただ、全部を大きめにしてしまうのは、上級者向けなので、少しだけシルエットを変えることから始めるのが良いでしょう。

◇シャツ◇

 シャツも次シーズンはトレンドアイテムのひとつです。オンライン会議の際には、皺のないシャツを着るだけできっちりとした印象になります。今シーズンは、ステートメントシャツといって、面白いデザインも出てきますので、シャツがメインのコーディネイトに挑戦してみてください。

 新アイテムや新カラーを1点加えるだけでもかなり印象が変わり、気持ちもリフレッシュします。2021年は、皆さんが明るく健康に過ごせる1年になる事をお祈り致します。

 

Onward USA LLC

シニア・ディレクター 加藤千夏

《企業概況ニュース》2020年 01月号掲載