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不動産投資で始める資産づくり①日本とアメリカの不動産市場の違い

第11回【NIHONGO-DE-COLUMBUS】
不動産投資で始める資産づくり①日本とアメリカの不動産市場の違い

 それでは、日本とアメリカの不動産市場の違いを見ていきましょう。

▼価格と平均建物寿命

 日本の場合、不動産を建てた時が頂点となります。一部の物件を除き、通常は経年とともに価格が落ち、30年前後の寿命を経てスクラップ&ビルドを繰り返します。つまり30年ごとに建設費用がかかり、日本では不動産が資産になりにくいのが実情です。ではアメリカはどうでしょう? 一度建てられた家は木造フレームの戸建てでも、基本的にそのままリノベーションを繰り返し、大切に住まわれているために平均寿命は100年を越えます。(我が家も1920年築!)価格も年とともに右肩上がりに上昇し、リーマンショックのように一時的に下落することがあっても、長期的には年間平均約4~5%ずつ価格が上昇します。この値上がり部分を『キャピタルゲイン』と呼び、この持ち家から、アメリカ人は知らず知らずに不労所得として、老後への貯蓄を完成させていくという訳です。

▼住宅市場&保有期間

 日本は新築が中心の市場です。保有期間も長期で、我が家は、一生に一度建てれば良いという考え方が根付いています。それに対しアメリカは、8割強が中古物件で、同居家族数の増減に合わせ、ヤドカリのように平均7~9年ごとに家を買い替えます。これは、住んでいる間に価格が上昇するから可能となり、言い換えると、中古物件市場の流動性、中古物件の売却が容易なことを示しています。つまり、将来的に大きなお金が必要になった時に、今ある不動産を、購入時より高い金額で、簡単に売却できるということなのです。

 次回は不動産を持つベネフィットについてお話します。

 

Keller Williams 
不動産仲介士 宮本 亜希子
 614-327-1938 
akiko@nihongo-de-columbus.com 

《企業概況ニュース》2020年 9月号掲載