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海外進出の課題を一緒に解決するパートナー

中堅・中小企業の専門金融機関
海外進出の課題を一緒に解決するパートナー

商工組合中央金庫(商工中金)
商工組合中央金庫(商工中金)ニューヨーク支店
支店長 西田 佳央さん           https://www.shokochukin.co.jp/

海外唯一の支店となる商工中金ニューヨーク支店が設立されて34年。政府と中小企業組合の共同出資により設立され、単独というよりは地方銀行や関係機関などとの連携体制を大きな強みとして成長を続けてきた。〝中小・中堅企業の北米市場進出〟をキーワードに、長年蓄積した豊富な情報網や人脈を駆使しながら、顧客のビジョン構築のためにサポートを行っている。

1980年代は自動車産業を中心に北米市場、その後は中国、東南アジアと企業の投資先は時代に合わせて変化してきた。アジアが飽和状態となりアメリカ内需が巨大市場となった今、ここに資金を投入して挑戦してみたいという企業が増えた。以前は、親会社の進出に伴いやむなく進出というケースもあったが、最近の傾向としては、自らの商品力で市場を切り拓いていくといったよりポジティブな姿勢の進出が増えている。「どのような市場があるのか」「視察できる工場を紹介して欲しい」など、日本の市場縮小に対する危機感を募らせた若手経営者を中心に、未知の市場に挑戦するパートナーとして商工中金が選ばれている。

「顧客支援を重視するため、商工中金のポートフォリオの9割以上は融資が占めています。もちろん資金調達だけではありません。我々の目指す〝経営支援型総合金融サービス業〟という立ち位置で、経営そのものを支援していく。気軽に立ち寄りご相談頂き、悩みや課題があるのであれば解決策を一緒に見つける。そんな商工中金でありたい。少数精鋭体制で、マニュアル作成から融資の実行・回収オペレーション、確認作業など、金融機関がすべき業務の全てにニューヨーク支社で対応します。移転価格問題や為替リスクの危険性、親子ローンの歪みなど、あらゆる面においてワンストップで対応できる体制が整っているのです」。

着任して半年が経ち、市場規模の大きさや情報網・インフラの充実度など、毎日アメリカの強さに驚かされると西田さんは言う。そして、良い製品であれば差別なく評価してくれるフェアな土壌がここにはあり、日本が世界に自信を持って発信できるものが、まだたくさんあると感じている。鳥取県の米子支店長として地方創生や地域の活性化に取り組み、地域の特産品や優れた技術を世界へ輸出するために尽力してきたこともある。「クラウドファンディングの活用術など、アメリカにいるからこそ気付くアイデアもあります。こうしたものをアメリカ側から発信する───これも一つの大切な役割です。まずはフェイス・トゥ・フェイスでお客様と話をし、生の声を直接聞いていきたい。そこには、デジタルだけでは見えない、活きた情報があると我々は知っているのです」と話を締めくくった。

《企業概況ニュース》2020年 4月号掲載

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