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《Japan Airlines Co.,Ltd 編》
レジリエンスを高めて足許の困難な状況を乗り越え、
サステナブルな成長・発展を目指すJALの姿とは

米国パソナ主催ウェビナー・エグゼクティブ対談シリーズ
《Japan Airlines Co.,Ltd 編》
レジリエンスを高めて足許の困難な状況を乗り越え、
サステナブルな成長・発展を目指すJALの姿とは

The Americas Japan Airlines Co., Ltd.
Senior Vice President
前澤 信 Mr. Makoto Maezawa

筑波大学を卒業後、1989年に日本航空株式会社に入社。入社後は空港業務及び客室乗務員の生産本部やジャパンエアチャーター株式会社への出向などに従事しキャリア形成。 2008年から5年間上海支店総務マネジャーとして中国に赴任。帰国後は、本社にて空港企画部旅客グループ長を経てJALスカイ株式会社に出向。2015年にサンフランシスコ支店長に就任後、空港企画部長、客室フライトオペレーション部長を経て、2022年4月より現職。米大陸(含:カナダ)の9支店に加え、ハワイ支店、グアム支店並びにサンパウロ、メキシコのセールスオフィスを統括している。

Pasona N A, Inc.
President & COO
古代 賢司 Mr. Kenji Furushiro

MBA取得後、パソナグループの米国法人パソナN Aに入社。営業、人事開発部マネジャーを経て、2013年に代表取締役に就任。人材サービスの提供に限らず、全米各拠点にて最新のトレンドを踏まえた多様な内容のセミナーも開催。また地域貢献として、日系企業ネットワーキング会の開催や進出企業への基礎情報提供などを積極的に行っている。全米10拠点をベースに、日系企業のグローバル人事戦略を総合的に、また迅速に支援できるよう奮闘中。

 

 米国パソナ社長・古代賢司さんが、様々な業界のエグゼクティブと対談し、日系企業の今、そして未来について深堀りしていく人気のウェビナーシリーズ。第15回目の今回は、日本航空株式会社(以降、JAL)の米州地区支配人 前澤 信氏をゲストに迎え、お送りしたその一部を紙面でご紹介していきます。


古代さん まず、ポストコロナの現状をお話いただけますか。

前澤さん 国際線事業においては、日本への入国者数上限が10月中旬から撤廃されたことに加え、観光目的の短期滞在ビザ取得免除といった規制緩和が進んだこともあり、日本発着の旅客数はインバウンドを中心に徐々に回復に転じてきています。コロナ禍での支えとなった貨物事業の需要も好調に推移し、マイレージ事業も安定しており、業績は回復傾向にあります。

古代さん ありがとうございます。今後、業界のニーズの予測はいかがですか?

前澤さん 航空業界全体の需要は、2022年は大きく回復し、RPK(有償座席利用率)の指標で比較したIATAのレポートで見ると、19年度対比で74%まで戻っていることがわかりました。2019年度レベルに戻るのは、2024年頃との見立てです。

古代さん 2025年大阪万博もありますし、旅行業界が非常に良い波に乗れそうですね。続いて、御社の中期計画についてお伺いできますか?

前澤さん 2030年に向け、JALグループは「安全安心な社会とサステナブルな未来」をつくることを宣言し、ESG戦略を経営戦略の軸として、今まで以上サステナビリティを追求し、企業価値の向上を目指しています。事業戦略としては、ボラティリティに耐えうる事業構造改革を進めていますが、特に我々の中で一番大切だと思っているのが人材であり、人財活用が改革の大きなドライバーになると考えています。世界的なコロナ感染が始まった時は完全にフライトがない状況がありました。私は2020年から米国に赴任するまで、客室本部で客室乗務員のスケジュール管理や労務管理、オペレーションの統括業務などを担当していましたが、その当時、月間の乗務員の乗務時間は数時間、4時間とか5時間で、ふた桁いく月は多くなったと喜びあうというような状況でした。そのような状況下、人財育成をしっかりやっていこうということになり、社外出向を通じ、活躍フィールドを拡大していくという取り組みをしてきました。
そして今、客室本部の中では、この経験を踏まえ、新しいチャレンジを実現できる人財育成、人財活用に取り組んでいます。出向し、社外で様々な経験をした人財をアセットとして捉え、客室本部外を含めて活躍してもらうことにも繋がっています。それが組織風土の変革やキャリア形成において良い効果をもたらしていると考えています。採用された新人も社外出向を通じ、自分の意見をしっかりと言える状況になるなど、組織風土の変革にも繋がっていると感じています。

古代さん ありがとうございます。ピンチをチャンスに捉えた非常にユニークな取り組みですし、それが風通しの良い文化の変化に繋がっているんですね。

前澤さん はい、これをきっかけに事業化できた部分もあり、今後も引き続き進めていきたいと思っています。また、事業構造改革のドライバーとして、ドローンやエアタクシーなどのエアモビリティ事業、BOOM社に出資し進める超音波旅客気事業、そして宇宙事業への参画など、非航空領域事業の拡大にも取り組んでいます。

 

対談のフルバージョンはPasona VHRBPサイトにてご覧いただけます。*視聴には登録が必要です
Virtual HRBPは下記よりご登録(無料)頂けます。
「Pasona Virtual HRBP を初めてご利用の方:アカウント登録」よりご登録ください。

*次回のエグゼクティブ対談は3月22日(水)開催予定です。
詳細は米国サイト内、セミナー/エグゼクティブ対談ページにてご確認ください。

米国パシフィック時間13:00-14:009(PT)
The U.S.-Japan CouncilのPresident & CEO Ms. Suzzanne Basallaをゲストとしてお招きします 。

 

☆エグゼクティブ対談シリーズ
https://www.pasona.com/executive-search/executive-dialog/

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《企業概況ニュース 3月号掲載》

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