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KBDグループ
《鹿島ビルディング・アンド・デザイン・グループ》

鹿島カルチャーを持つ人材が活躍
KBDグループ
《鹿島ビルディング・アンド・デザイン・グループ》

鹿島カルチャーを持つ人材が活躍 KBDグループ《鹿島ビルディング・アンド・デザイン・グループ》
鹿島カルチャーを持つ人材が活躍
KBDグループ(鹿島ビルディング・アンド・デザイン・グループ)
シニア・バイスプレジデント コーポレートプランニング

梶山 秀義 氏

商業施設の施工を得意とする「KCSW」、設計エンジニア主体の設計施工会社「オースティン・カンパニー」、病院事務所や高層集合住宅を手がける「バトソン・クック」、ハワイの多様な建設案件を請け負う「ハワイアン・ドレッジング」、低層アパートを開発・施工する施工「フロアノイ」、そして「KBDグループ(鹿島ビルディング・アンド・デザイン・グループ)」が、北米全体の事業を統括する「鹿島USA」を支える建設事業会社の6社となる。それぞれが得意とする分野を持ち、KBDグループでは、製造メーカーの生産拠点と物流倉庫の施工を得意としている。

昨年、KBDグループでは生え抜きのジェフ・スタイナーさんが米人としては初めて社長となった。この背景には、日系・米系の比率が大きく変化してきたことがある。日系企業のローカライズ化が進み、担当窓口が次々と米人に変わった。もちろん、製造の根幹の部分に関しては、日本人技術者がサポートのため渡米するが、プロジェクトの契約や発注、日々のやり取りは米人と行うことが普通になった。

「米人のマネジメント率が高まっていますが、KBDグループには長年に渡って勤め、鹿島カルチャーが根付いた米人の人材が揃っています。社長のジェフも、前身のKCS(鹿島コンストラクション・サービス)時代から鹿島に勤め、今年で33年目となります。カスタマー・オリエンテッドに物事を考え、図面の読み込み方や、施工計画など、様々な場面で発揮される鹿島らしさが、皆様にご好評を頂いています」。

シニアバイスプレジデントとしてスタイナー社長を支える梶山さんは、日本本社との窓口になり、出向者たちのキャリアを考慮し、能力を最大限に活かせる社員配置プランを練る。大学時代に休学してオレゴンに留学した経験もあり、以前から英語圏の文化に興味を持っていた。入社面接時にも海外勤務希望をアピールするほどで、海外要員育成研修制度を利用してシンガポールでOJT研修を受けてからは、アメリカ、日本、ポーランドで世界の建設・施工の知見とネットワークを築いてきた。2011 年にポーランドからそのままニュージャージー州へと異動になり、2度目のアメリカ駐在生活がスタートした。
「南東部を中心にヨーロッパやインド、中国や韓国からの投資が活発のようです。国の政策や税金問題、法律の問題などと背景には色々な事情があるのだと思いますが、タイヤやネジ、金型、シート、プラスチック、ファイバーグラスなど自動車関連部品を中心に全体的には活況だと感じています。KBDグループでは、今後も継続的な成長を目指していますので、一気にではなく、じわじわと底上げして売り上げを伸ばせればと考えています。物流倉庫に関しては、やはり「eコマース」がキーワードでしょうか。eコマースが全小売に占める割合は約 10 %と、巨大倉庫拠点から、顧客の近くに配置する分配倉庫まで、まだまだ大きな伸び代が残っています。こうしたポテンシャル分野へと積極的にアプローチしていきたい。鹿島USAには建設事業6会社の他にも、不動産開発事業の6会社があります。こうしたグループメリットも活用しながら、今後の展開を見極めていきたいと思っています。営業力も大切ですが、やはり情報です。どういった企業が、どこで、どういった投資を考えているのか ── 正確な情報をできる限り早く掴むことが、今の時代、本当に大切になっています」。

 

KAJIMA U.S.A. グループ 所在地とネットワーク

 

《企業概況ニュース 2018年12月号掲載》