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《GLOBIS USA, Inc. 編》
アメリカに役立つ目線で「志教育」を
GLOBIS USA, Inc.の挑戦

米国パソナ主催ウェビナー・エグゼクティブ対談シリーズ
《GLOBIS USA, Inc. 編》
アメリカに役立つ目線で「志教育」を
GLOBIS USA, Inc.の挑戦

GLOBIS USA, Inc.
President
中村 知哉 Mr. Tomoya Nakamura

一橋大学社会学部卒業。米国ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。同校在学中にGeneral Management UnitのResearch Associateとして東洋哲学のケースを2部執筆し、ハーバード大学経営大学院のMBA Programで長く使用される。丸紅、(株)サン・ライフでの専務取締役を経て、グロービス経営大学院の英語MBAプログラムの研究科長として、同プログラムを立ち上げ、現在は、GLOBIS USA Inc.を設立。米国および米州に、グロービスの商品・サービスを案内・提供している。

Pasona N A, Inc.
President & COO.
古代 賢司 Mr. Kenji Furushiro

MBA取得後、パソナグループの米国法人パソナN Aに入社。営業、人事開発部マネージャーを経て、2013年に代表取締役に就任。人材サービスの提供に限らず、全米各拠点にて最新のトレンドを踏まえた多様な内容のセミナーも開催。また地域貢献として、日系企業ネットワーキング会の開催や進出企業への基礎情報提供などを積極的に行っている。全米10拠点をベースに、日系企業のグローバル人事戦略を総合的に、また迅速に支援できるよう奮闘中。

 

  パンデミックの影響により、経済や世界情勢、人々の働き方、暮らし方が変化していく中で企業はどう生き抜くべきなのか? 米国パソナ社長・古代賢司さんが、様々な業界のエグゼクティブと対談し、日系企業の今、そして未来について深堀りしていく人気のウェビナーシリーズ。第10回目の今回は、ゲストスピーカーにGLOBIS USA INC(以降、グロービスUSA)のプレジデントである中村知哉さんを迎えて、様々な角度から切り込んでお話をして頂いたその一部を紙面でご紹介していきます。


古代さん 日本発のMBAということで、アメリカの教育機関の方や、ビジネスリーダーの方達などともお話されたりすると思うのですが、どのような反応がございますか?

中村さん 「何が日本的なのか?」とよく聞かれます。「志」もその一つですし、あとは、社会といかに共生していくかということはグロービス、もしくは日本社会ならではの特徴を反映していると思います。

古代さん 日本人は志と聞くと、みなさん納得されるじゃないですか。他の国の方は志というと、どういう反応をされますか?

中村さん 英語では志を「パーソナル・ミッション」と言っています。個人のライフストーリーと、ソーシャルインタレストのインターセクションにあり、10人いたら、生い立ちも社会慣習も違うので、10の志があると説明しています。「MBAを取って偉くなって、お金持ちになる!」と言っていた中国系カナダ人の学生が、卒業する時には「チャイニーズカナディアンにアジアの価値を持って帰るんだ」と言うようになったことがあり、ただ単に社会的に偉くなることよりも、生い立ちにあった命題を見つけたのだなと思いました。

 グロービスを作った時、堀学長に「ただ1年目の定員を満たそうとするのではなく、長く続く学校のその1年目を作っていると思って仕事にあたってくれ」と言われました。アメリカに派遣されている役員の皆さんは、その会社の礎をアメリカで築いていくために送られてきていると思いますので、発展していく絵が描けるようなベースを作るのが我々の役割でもあると思っています。

古代さん コロナ禍を経験し、人々の価値観が変化していく中で、もちろん、経営者や従業員の考え方も変わってきますよね。その中で、どうしても企業は目先のことを考えがちになると思いますが、堀学長の言う、「長いスパンでみること」に対し、中村さんは実際、どう理解されたのでしょうか?

中村さん “アジアで一番の学校にしよう”というのが、設立当時の2005年頃の話で、15年を経た2020年に、私たちはアジアで1番の規模の学校になったと思います。我々の評価は1年単位で出されるのですが、少なくとも思考はバランスシートを見るというか、資産も含めて勝負していいと思います。

古代さん バランスシートの話、目先だけの経営から脱却するという言葉は胸に刺さりました。

中村さん 我々リーダー層がやらないといけないことは、アメリカの社会課題を自社の資源やネットワークを使って解決していくことだと思っています。グロービスは教育でアメリカの社会課題に貢献することを目標にしています。社長や役員層がやっていることを、次の世代が見て、影響を受け、同じような挑戦をしてくれると思うので、私も任期中に、アメリカの社会課題に何か一つでも貢献したいと思っています。

古代さん まさにそれは、SDGs経営ですね。我々が住んでいるコミュニティも豊かになっていくというところに繋がっていくので、社会課題の貢献には参加させていただきたいですし、今後ともお互いに協力できるかなと思っています。

対談のフルバージョンはVHRBPサイトにてご覧いただけます。※視聴には登録が必要です

エグゼクティブ対談シリーズ
https://www.pasona.com/executive-search/executive-dialog/

 

《企業概況ニュース》2022年 9月号掲載

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